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<佐渡充高の選手名鑑 96>ジョナス・ブリクスト

■ 毎年20アンダーを上回る砂漠の激闘

大会会場TPCサマリンは、ラスベガスの砂漠の中に造られたコース。フェアウェイは広く、ラフは短い。空気は薄く、乾燥しているため飛距離が約1~3%ほど伸びる。パー5は4ホール全て2オン可能な上、1オン可能なパー4もあり、毎年20アンダーを上回るバーディ合戦が展開される。飛距離やショットの正確性も要求されるが、最終的な勝負の分かれ目は、ショートゲームとパットになるのが例年の傾向だ。優勝候補を挙げるならばジョナス・ブリクスト(29)だろう。彼はショートゲームの達人と言われ、昨年の大会でも優勝争いに加わり、単独3位と健闘した。今季、同コース2回目の挑戦となる注目の選手だ。

■ 夢とサンシャインを求め米国へ

ブリクストは1984年4月24日、スウェーデン南部のスモーランド地方・ナッショーという町に生まれた。角が2メートルもあり、“森の王”と呼ばれるヘラシカが多く生息する地として知られている。南部と言っても、冬は雪で銀世界に染まり、彼は13歳の冬からインドアでゴルフを始めたのだった。

ジュニアから頭角をあらわし、ポール・エージンガーやジェフ・スルーマンら多くのトッププロを輩出しているフロリダ州立大学から奨学生の誘いがあり、彼は米国へと旅立った。大学のあるタラハシーは、燦々と太陽の光が降り注ぎ、1年を通じてアウトドアで思いきりプレーができる夢の地だ。ブリクストは故郷を愛してはいるが、練習に没頭できる環境を求めていたので、この環境を大いに喜んだ。2007、2008年は、パーマー・カップ(カレッジ生による米国、欧州の対抗戦)の代表選手に選ばれ、特に2008年の大会では4勝を挙げる大活躍で、カレッジゴルフ界のスターとしてその名を知らしめた。卒業後もフロリダを拠点とし、現在はツアーの本拠地で、練習施設が充実しているジャクソンビルで暮らしている。

■ フォーブス誌も注目!

昨年1月、ブリクストは『米フォーブス誌』のゴルフ特集の取材で、ハンサムルーキーのひとりとして颯爽とスタジオに登場すると、一流カメラマンとスタイリストによる撮影で、まるでファッション誌のようなページを飾った。グッチの最新ファッションを着こなし、ワイルドでセクシーな選手と紹介されたのだ。彼が選ばれたのはグッド・ルッキングなだけでなく、アマ時代からの実績と人気、2011年のWeb.comツアーの賞金ランク5位に入り2012年の出場権を得るなど実績を伴っていた。そして同誌の特集にはジンクスがある。タイガー・ウッズフィル・ミケルソンカミロ・ビジェガスら、過去にピックアップされた選手はその後ブレークするというもの。ブリクストもこのジンクス通り、ツアー2年目、2勝の活躍で、今後も思わず期待してしまうのだ。

ファッションといえば、今年9月の「ザ・バークレイズ」でリッキー・ファウラーとともに全身オレンジ色のウエアで現れ、“オレンジ・クラッシュ”と話題を振りまいた。ファウラーは母校オクラホマ州立大学のスクールカラーであるオレンジ色のウエアを最終日に着るのを恒例としているが、ブリクストは遊び心で敢えてそのスタイルに挑戦。「オレンジは僕の方が似合うね」とジョークを飛ばした。そっくりさん2人の仲良しコンビは、緊張が張り詰める試合の雰囲気を和ませた。

■ ショートゲームの達人

ブリクストは前述どおり、ショートゲームの達人として知られている。2012年、初優勝を挙げた「フライズドットコムオープン」では、50回あった約3メートル前後のパットを49回も決め、巧妙なパッティング技術で勝利を掴んだ。年間のパットのランキングは2位と、その実力を表している。彼はクロスハンドグリップで、「肩のラインが平行になるだけでなく、構えた時の視界のラインも平行になるのでラインを読みやすい」と言う。そしてスクランブリング(寄せワン)も彼の得意とするところ。サンドセーブはランキング1位だけでなく、寄せた平均距離も2.5メートルと最短で1位。

2013年7月の「グリーンブライアークラシック」でツアー2勝目を挙げた時も、スクランブリングはフィールド3位で、大きな勝因となった。また同年の「全米プロゴルフ選手権」最終日、10番から5連続の1パットで「70」をマークし、4位に食い込んだ。同組でプレーした母国スウェーデンの先輩であるヘンリック・ステンソンも、ブリクストのマジカルタッチを間近で見て絶賛していた。スウェーデン人初の年間優勝を果たしたステンソンに刺激を与えたのは、実はブリクストの目を見張る成長だったのかもしれない。今週は彼のショートゲームの妙技に注目だ。

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佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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