伝統の和合はベテラン優勢? 米澤蓮が「中日クラウンズ」で“AO”以来の連覇挑戦
◇国内男子◇中日クラウンズ 事前情報◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)
1960年に始まり、今年で65回目となる伝統のトーナメントが5月1日(木)に開幕する。同じパー70で6652 ydだった前週「前澤杯」よりも短い総距離6557ydの名古屋GC和合Cは、トリッキーなレイアウトと硬く速い砲台グリーンに特徴を持つ。
前年大会は米澤蓮が最終18番のバーディで通算13アンダーとして後続を振り切った。当地では2003年の星野英正以来となるツアー初優勝者。岩手県出身選手としても、初めて国内ツアーでタイトルを掲げた。昨季2勝を挙げ、今季も開幕から2位→6位と好調な25歳には、ともに3連覇した青木功と尾崎将司に続く史上3人目のクラウンズ連覇がかかる。
開幕から生源寺龍憲、小西たかのりと初優勝が続くシーズンにあって、和合は熟練の技と経験が大いに発揮されるコースでもある。過去10大会の優勝者の平均年齢は36.5歳。I.J.ジャン(2015年/42歳)、Y.E.ヤン(18年/46歳)、宮本勝昌(19年/46歳)、岩田寛(21&23年/40&42歳)と40代のチャンピオンが半数を占め、米澤の24歳が最年少だった。
105人に絞られるフィールドには、宮本や岩田のほかにも片山晋呉、近藤智弘、宮里優作、稲森佑貴ら歴代覇者が名を連ねる。2010年大会に「58」をマークして優勝した石川遼は22年(3日目7番)と23年(3日目4番)に2年続けてホールインワンも決めた。
昨年1打差で惜敗した片岡尚之は、この大会でツアー史上3人目(4例目)の100試合連続出場を達成する。メモリアルな一戦で借りを返せれば最高だ。米下部コーンフェリーツアーにスポット参戦中に肋骨を疲労骨折していた蝉川泰果は今季国内ツアー初戦を迎える。
地元愛知県出身のアマチュア松山茉生は1月のPGAツアー「ソニーオープン」以来のプロツアー。昨年「日本アマ」を最年少で制し、同年9月「バンテリン東海クラシック」のドライビングコンテストでは349.6ydを記録して優勝した。16歳の若き大砲がツアー屈指のコンパクトなコースに立ち向かう。
60位タイまでが1ウェイ3サムで行われる週末の決勝ラウンドに進出。29日に予選ラウンドの組み合わせが発表され、米澤は近藤智弘、堀川未来夢と同組。石川遼は杉浦悠太、小木曽喬と同組。片岡尚之は片山晋呉、岩田寛とともに予選をプレーする。
<主な出場予定選手>
米澤蓮、石川遼、稲森佑貴、今平周吾、岩崎亜久竜、岩田寛、片岡尚之、片山晋呉、河本力、小平智、小西たかのり、生源寺龍憲、杉浦悠太、蝉川泰果、谷口徹、谷原秀人、ショーン・ノリス、比嘉一貴、宮里優作、宮本勝昌、池田勇太、中野麟太朗(アマ)、松山茉生(アマ)