◇国内男子◇前澤杯 MAEZAWA CUP 3日目（26日）◇MZ GOLF CLUB（千葉）◇6652 yd（パー70）◇曇り一時雨
3日目を終えて首位と2打差7位。片岡尚之は21年「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」以来のツアー2勝目を狙える位置に「大きなことは考えず」と苦笑した。
今週の欲のなさは、先週に発熱などの体調不良に見舞われたこともあるが、来週が “アニバーサリー”でもあるからだ。初優勝を飾った大会から今週まで、国内ツアー99試合連続出場中。歴代4位の長さで、現在継続中の選手としてはもちろん最長。「出られる試合があるなら、全部出たい」と突っ走ること5シーズン目。フィールドがシーズン優勝者ら30人に絞られる最終戦「日本シリーズJTカップ」なども含めた記録だけに、なかなかできることではない。
これまで全く意識していなかったが、来週の「中日クラウンズ」が100試合目と聞くとちょっと事情が変わってくる。「1打差で負けた試合で、ちょうどメモリアル」。昨年は米澤蓮に1打届かず2位で終えた。リベンジがかかる試合が2勝目になるのは悪くない。
この日は得意のパットで後半の4連続バーディを奪い、チャージはかけたものの、ショットの調子は今ひとつ。また、妻が生後2カ月の息子を連れて応援に来ているが「おとなしく、トップ10入れるようにしたい」と優勝争いへの熱意は控えめだ。「あしたは（優勝を）意識しないで良いゴルフをして、来週に備えて…」。心穏やかに肩の力を抜いて。そんな自然体のプレーが意外と99試合目の優勝を呼ぶかもしれない。（千葉県睦沢町／谷口愛純）
＜国内男子ツアーの連続出場＞※記録が残る1985年以降
1／宮本勝昌／151試合／2005年「アジアジャパン沖縄オープン」～11年「カシオワールドオープン」
2／宮里優作／128試合／2013年「タイランドオープン」～18年「レオパレス21 ミャンマーオープン」
3／宮本勝昌／110試合／2014年「インドネシアPGA選手権」～18年「日本ツアー選手権 森ビル杯」
4／片岡尚之／99試合／2021年「ジャパンプレーヤーズ チャンピオンシップ」～継続中
