キャロウェイの新ドライバー「PARADYM」が適合ヘッドリストに掲載ギアニュース
2023年 セントリートーナメントofチャンピオンズ
期間:01/05〜01/08 場所:プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)
ラーム、シャウフェレがキャロウェイ「パラダイム」を実戦投入
PGAツアーの新年は、今週開催の「セントリートーナメントofチャンピオンズ」で幕を開けた。有力選手の集う強固なフィールドと壮大な風景に加え、「セントリー」は大きなギア関連ニュースの発信が毎年恒例となっていることでも知られている。ここは、ツアーにおける多くのスター選手が、新しい用具を披露する場なのである。
今年も例外ではない。マウイに集う2人のビッグネーム、ジョン・ラームとザンダー・シャウフェレが、キャロウェイの新しい「パラダイム」ドライバーを実戦投入。ラームとシャウフェレは、それぞれ世界ランキング5位と6位につけており、キャロウェイの契約選手では最上位の2人。カパルアリゾートのプランテーションコースでの火曜の練習ラウンドにはともに、新しいクラブを手に姿を現した。
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ラームは2022年のPGAツアーにおいて、ストロークゲインド・オフ・ザ・ティでトップに君臨しただけに、クラブ変更は新しいモデルに確固たる“お墨付き”を与えたことになる。昨年はキャロウェイのローグST LS(ロースピン)ドライバーに加え、ローグST トリプルダイヤモンドT プロトタイプのフェアウェイウッド(16度、18度)を使用した。しかし、今週の「セントリートーナメントofチャンピオンズ」を前に、彼はキャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド ドライバー、さらに2本のパラダイム トリプルダイヤモンドT フェアウェイウッド(16度、18度)をバッグに入れた。
シャウフェレは昨年、キャロウェイ ローグSTトリプルダイヤモンドS ドライバーを使用。今週はキャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンドのヘッドに変更する可能性が高いとみられる。
「(このドライバーに関する)最大のポイントは、音、見た目、そして打感です」とキャロウェイのPGAツアーマネジャーであるジョー・トゥーロンはGolfWRX.comに語った。「クラウンの重量を抑えた新構造によって、寛容性とスピードの向上を実現しました。(打球の)ばらつきは、ものすごく狭い」
トゥーロンはGolfWRXに対し、パラダイムの平均ボール初速は、キャロウェイの先代モデルであるローグSTドライバーに比べると、時速0.5マイルほど速くなったと述べている。より寛容性に優れ、打ち出し角はわずかに高く、より低スピンになっている。さらに打ち出しは平均して0.5度高く、スピン量は100rpmほど低くなっているという。
キャロウェイによると、ラームの平均ボール初速は前モデルで時速177マイルだったのが、新しいパラダイムのテスト時は181マイルに上がったとのこと。これにより、キャリーは6yd伸びた。ラームは昨季、ツアーの平均キャリー飛距離で9位にランクインしている(301.6yd)。
シャウフェレも同様に平均ボール初速が時速175マイルから179マイルに上がっており、結果として試打セッションではキャリーの飛距離が4yd伸びた。シャウフェレの昨季キャリー飛距離のランキングは34位(293dy)だった。
新しいパラダイムドライバーは、3軸カーボン製クラウンと鍛造カーボンソールで構成される新機軸の“360カーボンシャーシ”が採用されており、ドライバーのボディからチタン合金を排除している。この新素材により、重量の43~45%を削減。ヘッドのウェートを再配置することができ、センターを外した際の寛容性の向上を実現した。
これに加え、キャロウェイはAIの使用により、フェース全体でボール初速を最適化しており、これまでより33%軽くなったフェース背後のジェイルブレークシステムが安定性の向上をもたらしている。
現在、新しいパラダイムドライバーファミリーには3モデルが用意されている。ヘッド後部にスライド式ウェートを搭載した標準ヘッド、打ち出し角が高くわずかにドロー設定となったパラダイムX、そしてわずかに小型の450ccヘッドによりスピン量と打ち出し角を低くしたパラダイム トリプルダイヤモンドの3種類である。
ラームとシャウフェレは10.5度のパラダイム トリプルダイヤモンドを選択。弾道を微調整するため、後部と前部のウェイトが変更可能になっている。ラームはこのヘッドにアルディラ ツアーグリーン75 TXシャフトを装着した。一方、シャウフェレは三菱ケミカル カイリ ブラック70 TXシャフトを装着している。
興味深いことに、シャウフェレはフェースを見やすくするため、ドライバーの溝に明るい色のマーカーで線を描いている(最上段の写真参照)。キャロウェイは線が真っ直ぐになり、フェース中央に位置するよう、(ライン引き専用の)型板を製造した。また、シャウフェレの描き加えた線は、使用した塗料の物質がフェース面から盛り上がるほど厚くなく、ボールの弾道に影響を与えないことから、ルールに抵触しないことは明記しておくべきだろう。
パラダイムは米国で2月24日に一般発売され、3種類の新モデルは定価599.99ドルで販売される予定。パラダイム ファアウェイウッド(パラダイム、パラダイムX、パラダイム トリプルダイアモンド)も同日に発売され、定価はそれぞれ349.99ドルとなる。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)