「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」初日振り返り(3)
2014年 WGCアクセンチュアマッチプレー選手権
期間:02/19〜02/23 場所:ダブマウンテンGC(アリゾナ州)
「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」初日振り返り(4)
SAM SNEAD BRACKET
<勝者:R.スターン 5&4 Z.ジョンソン>
スターンは大舞台でもやはり動じないようだ。「プレジデンツカップ」のシングルス戦ではタイガー・ウッズと接戦を繰り広げた後、今度はナンバーワンシードのジョンソンを2回戦に進出させなかった。スターンは見事なプレーで、序盤から試合をコントロールし、6バーディのノーボギーで、世界ランク6位を退けた。悪い知らせは、スターンの次の相手がハンター・メイハンということぐらいか。メイハンは、これまで2度対戦し、いずれもスターンを下している。「ここでは3度目の正直といきたいところ」とスターンは、メイハンとの再戦について語った。「だんだん自分のかたちになってきた。見通しは悪くない」
次戦の相手:ハンター・メイハン
<勝者:H.メイハン 3&2 G.フェルナンデスカスタノ>
ここ2年タイトル争いに食い込むようになり、試合でも勝利を収めているメイハンは「アクセンチュアマッチプレー選手権」での優勝経験もある。フェルナンデスカスタノは、パー5の2番でバーディを奪い1アップのリードを得るも、7番でボギーを叩いてしまった。バックナインでも互いに拮抗した戦いが展開したが、10番と11番でそれぞれ6メートルのバーディパットを沈め、メイハンが勝利をものにした。フェルナンデスカスタノは、パー5の13番でバーディを奪って1打縮めるも、メイハンも15番で50センチのタップインバーディを決めるなどして応酬し、2アップに戻した。勝負は、フェルナンデスカスタノが、16番でバンカーにつかまり、ボギーを叩いて決着した。「中身の詰まった試合だった」とメイハン。「彼に多くのホールを与えなかった。序盤、何度か抜きつ抜かれつの展開があったが、幸運だった。4ホールか5ホールの後、彼に2度か3度ほどチャンスがあったんだ。バックナインでも厳しい戦いがあったが、勝利することができた」
次戦の相手:リチャード・スターン
<勝者:G.マクドウェル 1アップ G.ウッドランド(19ホール)>
このマッチアップの両選手は、フロリダ州のレイク・ノナの同じ通りに住んでいる。そのため、ここツーソンまでプライベートジェットで一緒に会場入りした。しかし、マクドウェルがラスト4ホールで畳み掛け、2年連続出場のウッドランドは第1ラウンドで敗退。1人で帰路に着くこととなった。試合は、ウッドランドが最初の6ホールで4バーディを奪い、7番もパーセーブとして一時は4アップとしていた。マクドウェルは次の3ホールのうち2ホールで何とか勝利するも、ウッドランドが2アップのまま15番でバーディ。16番を何とかパーで凌いだマクドウェルは、17番で3.5メートルのバーディパットを沈め、18番でパーとし、ウッドランドの4アップを奪い、エクストラホール1ホール目で勝負を決めた。「もう試合は決まってしまったと思った」と15ホールの時点で2ダウンの劣勢だったマクドウェルは振り返る。「それが3ダウンになって、もうおしまいだと思った。もちろん自分のゴルフをやろうとはしていたけれども、彼がミスしなければ勝てるはずもなかった。16番のボギーがそのミスだったんだ」
次戦の相手:松山英樹
<勝者:松山英樹 2&1 M.カイマー>
どちらも1アップ以上のリードを奪うことなく、最後は17番で松山がカイマーを下した。元世界ランキング1位のカイマーが、1回戦で敗退するのは08年以来。1番からカイマーが試合をリードしていたものの、松山が14番と15番で1アップに。17番でカイマーが6メートルのパーパットをミスし、決着がついた。「マーティンはすばらしかった」と松山。「最終的に勝つことができて幸運に思う。自分も精一杯プレーした。マッチプレーは本当に苦手なんです。今日勝てて、明日も引き続き戦えることを、死ぬほど幸せに思います」
次戦の相手:グレーム・マクドウェル
<勝者:P.ハンソン 4&3 D.ジョンソン>
ハンソンが1番ホールから優位に立ち、その後も第2シードの、ここ2戦で2位に入っているジョンソンを寄せ付けなかった。ジョンソンは2番で追いつくも、ここでのバーディがこの日の唯一のバーディとなった。ハンソンは5番で1アップを奪うと、ジョンソンが7番でダブルボギーを叩き、ここも勝利。さらに9番でバーディを奪い3アップに。11番ではボギーを叩くも、13番と14番でジョンソンがボギーを叩き、4アップとしてハンソンが試合を決めた。
次戦の相手:ビクター・デュビッソン
<勝者:V.デュビッソン 4&3 K.ストリールマン>
11月にトルコで欧州ツアー初勝利を収めた第7シードのデュビッソンは、一度もリードを奪われなかった。2番で15メートルのツーパットバーディを決めると、4番でもパーセーブでさらにリードを広げた。ストリールマンに譲ったのは6番のみ(これがストリールマンにとって唯一のバーディだった)。デュビッソンは、8番から3つのバーディを奪って4アップへ。13番でストリールマンがこの日5度目のボギーを叩いて、5アップとし勝負が決まった。「最初の何ホールかはあまり調子が良くなかった」とデュビッソンは振り返る。「そしたら、パー3でストリールマンが最高のバーディを決めたんだ。6番でね。あれで目が覚めたんだと思う」
次戦の相手:ピーター・ハンソン
<勝者:B.ワトソン 2&1 M.イロネン>
ノーザントラストオープンを優勝して快走している第3シードのワトソンは、パー5の2番でバーディを奪ってリードするも、5番から3連続ボギーを叩き、イロネンに3ダウンを献上。しかしその後、ワトソンはパー5の8番でイーグルを決め、勝負をスクエアに戻した。イロネンは続く2ホールで連続バーディを奪って応酬するも、今度はワトソンが13番から3連続バーディ。イロネンがこれに反撃することはなかった。ワトソンが17番でこの日5度目のバーディを沈めて、勝負は決した。
次戦の対戦:ジョナス・ブリクスト
<勝者:J.ブリクスト 2&1 K.ブラッドリー>
試合は11ホールまで両者せめぎ合いとなり、いずれも1アップ以上のリードを奪うことはなかった。パー5の11番、第11シードのブリクストが、バーディを奪ってスクエアとすると、これ以降の反撃を許さなかった。第6シードのブラッドリーは、2度目の2回戦を狙うも、このスクエア後に2連続ボギーを叩く。15番でブリクストが3アップと引き離したため、ブラッドリーも16番で49フィートのバーディパットを沈めて堪えるも、17番で8フィートに泣いて敗退を喫した。
次戦の相手:バッバ・ワトソン
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