パワーランキング:マックグラッドリークラシック
2013年 ザ・マックグラッドリークラシック
期間:11/07〜11/10 場所:シーアイランドリゾート(ジョージア州)
PGAツアーとPGA・オブ・アメリカが歴史的な歩み寄り
2013/11/07 20:23
PGAツアーコミッショナーのティム・フィンチェムは、ツアーの主要大会である「ザ・プレーヤーズ選手権」をツアー最大の賞金額としていたことにいつも満足していた。
PGAツアーとPGA・オブ・アメリカが新たな協力関係を結んだとする水曜日の会見によると、「ザ・プレーヤーズ選手権」と「全米プロゴルフ選手権」の賞金は来年以降、それぞれ1,000万ドルになるという。従って、「ザ・プレーヤーズ選手権」は、最大の賞金額を誇る大会としての地位を分け合うことになる。
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いや、本当にそうなるのだろうか?
「おそらく1,000万ドルと1ドルだね」。今週「マックグラッドリークラシック」が開催されるジョージア州セントサイモン島で行われた会見で、フィンチェムはこんなジョークを飛ばした。
冗談はさて置き、両組織の協力関係はこの水曜日、いくつかの計画と共に大きな一歩を踏み出した。1968年に「トーナメント・プレーヤーズ・ディビジョン」がPGA・オブ・アメリカと分裂し、その後PGAツアーとなって以来、両者が最も近付いた。
「PGA・オブ・アメリカにとって、とてもエキサイティングな日だ」。フィンチェムと共に会見に出席したテッド・ビショップ会長は語った。「PGAツアーとPGA・オブ・アメリカが1968年に分裂して以来、協力関係を築くのにこれ以上良いタイミングはなかったと思う」。
「我々はまだ最初の一歩を踏み出したばかりに過ぎないと思う。我々が協力を進めることで、ゴルフ界に大きな発展をもたらすことができるはずだ」。
フィンチェムは、直近の12ヶ月間について「それぞれの組織にとって、目標を共有し、お互いがお互いにとって重要であることを理解する上で、とても建設的な時間だった。ゴルフ界を我々が思い描く形にしていくためには、お互いの協力が不可欠なんだ」と語った。
コミッショナーはさらに「それぞれ異なる組織としての運営は続けるが、今後はより密接に協力していく」と付け加えた。
昨シーズン「全米プロゴルフ選手権」の賞金は800万ドルで、一方「ザ・プレーヤーズ選手権」の賞金は950 万ドルだった。今シーズンはPGA・オブ・アメリカが「全米プロゴルフ選手権」に200万、PGAツアーが「ザ・プレーヤーズ選手権」に50万ドルを上乗せする。
「全米プロゴルフ選手権」ではPGAツアーの選手が65%を占めることから、ビショップはツアーに出場する選手たちへの財政的な支援を行うことが重要だと述べた。
「我々の観点で、PGAツアーや選手たちへのサポートを表明する良いタイミングであると考えました」。
フィンチェムは、「全米プロゴルフ選手権」の賞金が25%増えることを、PGAツアーの選手たちは間違いなく喜ぶだろうと述べた。この大会は、4つのメジャー大会でも最も
ハイレベルな選手が多く集うことに加え、最大の賞金額を誇ることになる。他の3大会は2013年、いずれも賞金800万ドルだ。
「賞金を25%増やすPGA・オブ・アメリカの決断は、我々の会員とってとても喜ばしいことだろう」とフィンチェムは述べた。
さらに、PGA・オブ・アメリカの選手たちが担う教育的な役割を強めるプログラムを構成する要素もある。PGAツアー中のテレビ放送、PGATOUR.COM、シリウスXM PGAツアーラジオ、毎週の「インサイド・ザ・PGAツアー」において、コース所属のPGA・オブ・アメリカのプロたちが、そのコースでどのようにプレーすべきかを議論する。
PGA・オブ・アメリカ所属のプロ選手はまた、様々なPGAツアーの大会において、ミニレッスン等を通じてファンと交流する。対象の大会には、「ザ・プレーヤーズ選手権」、アメリカ国内で行われる世界ゴルフ選手権の3大会、「ザ・バークレイズ」「ツアーチャンピオンシップbyコカコーラ」「ノーザントラストオープン」「プレジデンツカップ」などが含まれる。
フィンチェムはこの取り組みを、ゴルフ界の発展に向け両組織が目標を共有するために「我々ができる、そしてしなければならないことを明確にした大きな一歩」と表現した。フィンチェムは、PGAツアーメンバーがPGA・オブ・アメリカの3つの主要な大会、即ち「全米プロゴルフ選手権」だけでなく、「全米プロシニアゴルフ選手権」「ライダーカップ」にも出場することを指摘した。
PGAツアーとの協力を「新鮮な空気を吸うよう」と表現したビショップは、PGAツアー所属の選手がPGA・オブ・アメリカのメンバーにもなることに、すぐさま言及した。PGA・オブ・アメリカはまた、新たな2013-2014シーズンのスタートとなる秋の大会も、初めて「ライダーカップ」ポイントの加算対象とする。
ビショップはさらに、「PGAプロ・ナショナル選手権」でトップ20入りした選手に与えられる「全米プロゴルフ選手権」への出場権は、シーズン最後のメジャー大会の権威のために「非常に重要」であると述べた。
「PGAツアーとの協議や協力で、何かが変わることはありません」とビショップは話した。
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