PGA Tour Rookie / Ryo Ishikawa(10) シード奪取危機「覚悟はできている」
2013年 ウィンダム選手権
期間:08/15〜08/18 場所:セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)
短尺パターを試したペターソンとシンプソン
By Helen Ross, PGATOUR.COM
ウェブ・シンプソンは、ウェイクフォレスト大学の1年生の頃に、初めて長尺パットを手にした。ノースカロライナ州にあるカントリークラブのプロショップで長尺パットを見てから、現在に至るまで愛用している。
シンプソンの長尺パット歴は、9年間にも及ぶ。同じくカール・ペターソン(スウェーデン)も長尺パットを16年間も使用している。
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全米ゴルフ協会(USGA)と全英ゴルフ協会(R&A)は、2016年よりアンカーリング(長尺パターなどで用いられる、クラブのグリップ付近を支点として振り子のようにパットする打法)を禁止することを発表している。そのため、過去の「ウィンダム選手権」で優勝経験のある2選手は、短尺パットへの変更を決めた。パターソンは今大会での変更を決めた唯一の選手だ。
ペターソンは、今年の「ジョンディアクラシック」と「WGCブリヂストンインビテーショナル」での数日間、また「全英オープン」では4日間ともに短尺パットでプレーしていた。通算5勝をマークしている彼は、短尺パットのフィーリングに少なからず満足している様に見受けられた。
「今はまた長尺パットに戻したけどね。ただ、数年後の禁止を見据えて、少しでも試しておきたかったんだ」とペターソンは語った。「まだ自分にはロング(長尺パター)の方が合っている感覚はあるけど、(短尺パターの)テストは上手くいったと思うよ」と、付け加えた。
「16年も使ってきたからね。そりゃ手放したくないさ。だから残り数年はこれを使い続けるだろうね」と、彼は微笑んだ。
一方のシンプソンは、“少しだけ練習した”というショートパターを、未だ公式戦で試した経験はない。
「あまり(短尺パターで)プレーする時間は取らないつもりなので、今は徐々に練習している段階です」と、前「全米オープン」王者は語った。「何本かのパターを使用している中ですが、特に問題はないと思います。ただ、身体に馴染むのには時間は掛かりますね」と、加えた。
既に今季のシンプソンは、アイアン、ドライバー、さらに3番ウッドを別の物に替えている。さらに近々またアイアンを変更する予定がある。彼はクラブの変化を恐れないタイプの選手なのだ。ショートパターへの変更にも自信があるのだろう。
「仮にパッティングの理論が異なっていたとしても、両者にはさほど大きな違いはないはずです」と、シンプソン。「なぜならグリーンを読むのも同じ、パットの仕方も同じですからね」。
「今、気を付けなければならないのは、メディアに言われることに気を取られ過ぎないことです。この問題は一時期かなり騒がれましたが、今のようにさほど注目されなくなっているのは幸いなことです。(ルールが変更となる)2016年の頃には、話題にすら上がらなければいいなと願っています」。