知っておきたい「モディファイド ステーブルフォード」とは?
2013年 リノタホオープン
期間:08/01〜08/04 場所:モントルーG&CC(ネバダ州)
パワーランキング: リノタホオープン
リノタホオープンの大会運営者が2012年にモディファイド・ステーブルフォードのスコア方式を選出した際、大会ではイーグルやバーディの増加が目に付くことになるだろうと目されていた。とにかく、一つのバーディと二つのボギーがスコアの上ではイーブンを隔てて同価となるなど、好スコアが予想される中、ツアープロたちは自由奔放なプレーを解き放つべく身構えているように見えた。しかし、この考えを数字は必ずしも裏付けしなかった。
モディファイド・ステーブルフォードでスコア付けが行われる場合、ドライバー飛距離、フェアウェイキープ率、パーオン率、パットのストローク貢献率、スクランブル率などスタッツの殆どは統計されないため、参考になり得る2012年大会のデータはない。分かっていることといえば、景観の広がるモントゥルーゴルフアンドカントリークラブでは、昨年38個のイーグルと1458個のバーディが生まれたということだけだが、これらの数は(それに加え、昨年はアルバトロスがなかった)14年間の大会の歴史の中で一番多かったわけではない。
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そこからは、イーグルやバーディがごくありきたりなペースでしか発生しなかった状況を結論づける上で、それを支えるしっかりとした要素が見えてこない。このレベルでプレーするゴルファーであれば、大会のスコア方式に関係なく、なりふり構わず毎ホール、ピンを狙って行くような無分別には走らない。また、この大会が開催されるタイミングの問題もあり、出場者はフェデックスカップ・プレーオフへの出場権をかけた当落線上の切実な状況にある。
そして何より、モントゥルー自体、決して簡単なコースではない。このコースはジャック・ニクラスの手による近代的なコース設計が為されており、飛ばし屋の天国ともいえるが、コースは海抜1マイル(約1600メートル)の場所にあり、飛距離の調整が不可欠で、とりわけアプローチでそれは致命的となる。コースの全長は7472ヤードだが、グリーンは平均5500平方フィートの大きさしかない。
このスコア方式は誰にとっても味方となり得るだろうから、最終的なリーダーボードの多様性を楽しみに待つこととしよう。上位には、ここぞというところで波に乗れたゴルファーが名を連ねることになる。ちなみに、モディファイド・ステーブルフォードでのスコア計算は、アルバトロス = 8 ポイント、イーグル = 5、バーディ = 2、パー = 0、ボギー = (-1)、ダブルボギー以上 = (-3)の形で行われる。
リノのどこにでも吹いているような風を除くと、天候が勝負の行方を左右することはなさそうだ。晴れて乾いたコンディションが132人の出場者たちを包み込むことになるだろう。予想される最高気温は華氏80度台後半(30?32℃)となっている。
1.マーク・ウィルソン
今シーズン3回目のトップ10となったカナダでの6位タイから今大会に臨む。モントゥルーでは直近の6大会で2回のトップ10と1回のトップ25入りを記録。ツアー中、グリーンヒット率は65位、スクランブル率は22位、パー4平均スコアでは13位タイとなっている。
2.ロリー・サバティーニ
カナダで12位タイとなり浮き沈みの激しい夏を継続中。ここ9大会ではトップ10を2回、トップ20を2回、予選落ち4回、そして1回の途中棄権を記録。現在ツアー中、グリーンヒット率で31位、パーブレークで9位となっている。
3.J.J. ヘンリー
昨年の王者はここで過去7大会連続予選通過を果たしている。これには昨年の優勝の他、3回のトップ10が含まれる。昨年は3イーグル、17バーディに対しボギーは僅か6。今シーズンは直近の5大会で2度のトップ10入り。
4.ラッセル・ノックス先週のアルバートソンボイスオープンでは2日目に「59」を記録し、最終的に12位タイに入った。同カテゴリーでは今シーズン5回のトップ15入りを果たす。米国ツアーではここ2戦でトップ20入りし、10ラウンド中9ラウンドをアンダーパーで回っている。
5.チャド・キャンベル
コロニアルでの予選落ち以降、7大会全てで予選通過し、ここ5大会では4回のトップ20入り。ここ19ラウンド中15ラウンドをアンダーパーで回っている。パーオン率はツアー中44位タイ。2010年、モントゥルーでは15位タイ。
6.アンドレス・ロメロ
昨年は14ポイントで18ホールに渡り首位をキープ。最終順位は3位。ここ6大会ではカナダの21位タイを含む3回のトップ25入り。パーブレークで18位にランクイン。現在の283ホール連続3パットなしは目下首位。
7.スティーブン・ボーディッチ
パットの名手であり目下絶好調の彼は、この大会方式に強い側面を持っている。グリーンブライアーでは2位タイ、ジョンディアでは12位タイ、サンダーソンファームでは17位タイと休養前に猛威を振るった。
8.ブレンダン・トッド
8回の出場でフェデックスカップのポイントランキングで154位につけている。ここ5大会では4回トップ20入り。Web.comツアーの賞金ランキングでは14位。規定に達していれば米国ツアー中、スクランブル率は首位で、パー3とパー4のスコアでトップ5以内に。
9.スチュアート・アップルビー
フェデックスカップのポイントでは124位ながら、今年はアンダーパーのラウンドが41ラウンドある。パットのストローク貢献率は37位で、スクランブル率は6位。多く出場しているモントゥルーでは、昨年の16位タイを含む2度のトップ20入りを記録。
10.ジェームス・ドリスコル
RBCカナディアンオープンでは21位タイとなり、ここ5大会では3回目のトップ25入りを記録。グレンアビーではパー4平均スコアで2位にランクイン。全体としては、パットのストローク貢献率はツアー中8位。パーブレークは45位タイでスクランブル率は39位。
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