遼、赤パンツ集団と「一体感を出したい(笑)」
2013年 HP バイロンネルソン選手権
期間:05/16〜05/19 場所:TPC Four Seasons Resort
親友とは呼べないジェイソン・ダフナーと彼のパターの関係
By Mike McAllister, PGATOUR.COM
ゴルファーにとってクラブ選択は、非常に重要な問題である。ダフナーの場合はパターの出来の良し悪しが、彼の生活や成績に大きく影響することを知っている。それを証明するためにも、彼はちょうど1年前に時計の針を戻し、72ホール目に25フィート5インチのバーディパットを沈めて優勝を決めた「HPバイロンネルソン選手権」のようなパッティングを披露したいところだ。彼は今週、ディフェンディングチャンピオンとして大会連覇を目指す。2003年以来、この長さ以上のパットをツアー最終日の72ホール目で決めて優勝した選手は10年間で7人しかいない。
他のゴルファーは、パターを家族のように扱う。しかしダフナーはどうだろう。彼にとってのパターは、あくまでビジネスの道具でしかないと考えているようだ。
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そして今、彼のビジネスは不景気に陥っている。
「HPバイロンネルソン選手権」出場選手の中で、ダフナーのパットスコア貢献率は153位タイ(米国ツアーによる統計)だ。パットの不調こそが今シーズン11度大会に出場して、トップ10入りを10度も逃している最大の理由である。そのため、2012シーズン終わりには9位だった世界ランキングも、現在は20位に落ち、フェデックスカップポイントも76位となっている。
「パターだよ。僕のゴルフの目下の最大の問題となっているのは」と、ダフナーは水曜日に語った。
日曜日の「ザ・プレーヤーズ選手権」最終日では、彼が言うパターの問題が露呈してしまった。ダフナーは3日目を終え13位タイと好位置につけていたが、最終日に3ダブルボギーの8オーバー「80」と大崩れし、62位タイで大会を終えた。驚くことに、彼はTPCソーグラスで1度も池に入れていないのだ。これは成績下位の選手としては非常に珍しいことだった。
よく考えてみれば、1ラウンドで3パットを2度したり、1週間で5度もしてしまうようでは、池に打ち込むよりも、彼のゴルフバックに潜んでいるパターこそが、大きな足かせとなっているのは明らかだ。
「先週の大会では、72ホールを通してパターが僕の調子を狂わせたんだ」と、ダフナーは振り返った。
「いいラウンドをした時でも、決められるパットはたくさんあると感じていた。だからいいパットをしなければと思っているよ。パットのことで頭がいっぱいだよ。パターが原因でまた大叩きしたらどうしよう、と常に不安を抱えながら1週間を過ごせば、精神的にかなりダメージを受けるからね」。
「どうしたらパットが良くなるものか。スコア上達の課題は、それだけなんだけどね」。
例え好調の時でも、ダフナーのパットはボールストライキングに決して及ばない。
ツアー2勝を挙げ、リーダーボードに何度も名を連ねた2012年でさえ、ダフナーのパットスコア貢献率は80位だった。ボールストライキングは2位の彼が、である。ティショットとアイアンの正確性だけで、彼は一流の仲間入りを果たしたと言えるだろう。さらに昨年の「HPバイロンネルソン選手権」では優勝したにも関わらず、パターランキングは56位であった。
確かに、パットが好調だった2ヶ月の間、彼はニューオリンズ、ダラスで優勝、フォートワースで2位となり、間違いなく世界で最もホットなプレーヤーであった。それでもなおダフナーは、大会の成績こそが彼自身のパッティング能力を示していることを悟っているのだ。
「これまでずっと苦しんできた。ちょっとした身体の使い方と感覚で、この苦しみを乗り越えられると思っているんだけど・・・。パットを外すと恐れるのではなく、パットを決めるという感覚が大事なんだ」。
ダフナーは、パットのペース改善が必要だと考え、火曜日に行われたTPCフォーシーズンズでの練習セッションでは集中して取り組んだ。彼はポジティブに解決策を見つけることだろう。優勝したこの地へ戻って来たことで、彼は初日からスタートダッシュできるかもしれない。そして何より、4日間安定してラウンドすることこそは、スランプ脱出に苦しむ彼にとって必要なことだ。
それが実現するまでの間は、不満のレベルは高くなりそうだ。外見からは決してわからない。ダフナーのチャリティイベントでリラックスして眠そうな目をした表情の写真と、有名になったゴルファーとしての彼は、紛れもない同一人物だ。
彼は勝ったときも感情を少ししか表現しない。ダフナーはたとえ調子が悪くても怒りを表したり、ため息をつくことはない。
しかし、内面は大いに憤っている。
「心の中に不満や怒りを溜め込みながらのラウンドを、今年は沢山してきた。「74」や「75」を叩いてしまうようでは、トーナメントをダメにするようで面白くない。そんな選手をたくさん見て来たでしょ」。
「気付いている人は少ないと思うよ。良いことも悪いことも隠す方法を知っているからね。去年よりも今年の方が、フラストレーションの多いシーズンであることは確かだよ」。
ダフナーとパターの関係は、深刻だ。パターは友達ではない。しかし敵に回す相手では、決してない。ダフナーと彼のパターは、お互いにしっくり感じられるポイントを見つける必要があるのだ。そして7,166 ヤードのTPCフォーシーズンズはきっと、彼ら2人の問題を解決する場所となることだろう。
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