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<佐渡充高の選手名鑑 77>ジョーダン・スピース

■ 少年から凛々しいテキサス男子に!19歳ジョーダン・スピースの急成長

今季も若手の活躍が目覚ましいシーズンとなっているが、ここ数年の「HP バイロンネルソン選手権」で最も強い印象を残した出来事といえば、2010年、当時16歳の高校2年生ジョーダン・スピースの出現だ。スピースは前年の「全米ジュニアアマ選手権」で優勝を果たすなど、その年の米国は、多くの競技で14歳、15歳のスターが出現したこともあって、スポーツイラストレイテッド誌で「ティーン・センセーションズ」という特集記事を掲載するほどだった。ゴルフでは、「全米女子オープン」最年少出場を果たしたレクシー・トンプソン、男子には当時15歳だったジョーダン・スピースがいた。スピースへの評価や期待は大きく、彼は地元テキサス州ダラス、フォートワースで開催される「バイロンネルソン選手権」にスポンサー推薦で出場することになった。少年だったスピースは身体も細く、飛距離も飛ぶ方とは言えなかったが、抜群のショットの正確性と、絶妙なショートゲーム、パッティングで、2日間を通算3アンダー、22位タイで予選通過を果たした。このとき、16歳での予選通過は史上6番目の若さを記録し、優勝争いよりも彼の話題で持ちきりだった。大会3日目は強風が吹き荒れ上位がスコアを崩す中、彼は2オーバーと踏みとどまり、通算1アンダーの7位タイと大健闘。最終結果は32位だったが、最終日は首位のライアン・パーマーに4打差で迎えるなど、史上最年少優勝への期待を抱かせる見事な活躍をみせた。

■ テキサス大学に進学も、2年で中退しプロの道へ

さらに2011年にも「全米ジュニアアマ選手権」で優勝。同大会の複数回優勝はタイガー・ウッズ以来の快挙となった。そして同年、テキサス大学に進学、2012年の「全米オープン」では21位に入ってローアマに輝くなど躍進は続き、世界アマチュアランキングでは首位に浮上し頂点に立った。そのスピースは、以前から比べて身体は二回りくらい大きく、逞しい19歳へと成長した。今や、実年齢よりずっと大人の風格と落ち着きを備えている。スピースはもちろんプロゴルファーを目指していたが、その時期は大学を卒業してからと考えていた。しかし状況は一変。PGAツアーは2013年からシステムを大幅に変更し、ツアーメンバー以外の選手が出場権を獲得することが難しくなってしまった。そのため、急きょ昨年12月、2年で大学を中退し、プロ転向の時期を早めた。

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■ 飛ばなくても勝てる!大先輩スコット・バープランクに学ぶ

スピースと対戦経験を持つ、当時アマチュアだった浅地洋佑プロは「飛ぶ方ではないですが小技が凄い。どこからでも寄せてくる選手です」と話してくれたことがあった。ゴルフのスタイルは今も変わらず飛距離が出るほうではないが、ショットの正確性とショートゲームでスコアをまとめるプレーを貫いている。スピースがそのスタイルに自信を持っている理由は、ツアーの大先輩スコット・バープランク(48)の影響が大きい。2人は同郷、そしてブルックヘブンCCのメンバーで、たびたび一緒に練習ラウンドを行ってきた。バープランクも飛距離はないが、正確無比のショットでPGAツアー5勝を挙げている。腰や手首のケガ、糖尿病を患い長期離脱を余儀なくされながらも、努力とガッツでキャリアを重ねてきた選手だ。スピースは、飛ばなくても優勝できるマネージメントをバープランクからじかに学び、選手への夢と理想をバープランクを通して抱いてきた。ちなみにバープランクの最後の優勝も2007年の今大会とあって、2人には不思議な縁で繋がっていることを感じざるを得ない。

■ 初ホールインワン、アッという間に準メンバー

今季は出場資格がなく、数少ない推薦枠でPGAツアーやウェブドットコムツアーに挑戦という厳しい立場にあった。しかし、推薦出場した「プエルトリコオープン」の3日目には、自身PGAツアー初となるホールインワンを記録して2位に入り、翌週に行われた「タンパベイ選手権」の出場権を獲得。その「タンパベイ-」でも7位タイの活躍で、通算獲得賞金額は前年の150位相当額である47万4295ドルを超え、あっという間にスペシャルテンポラリーメンバーとなった。これによりメジャーや世界選手権(WGC)など、特別な試合への出場は難しいが活躍の場は大きく広がった。当初の目標達成により、シーズン後半はより思いきったプレーが見られそうだ。

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佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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