PGAツアーを席巻中の若者たち
2013年 ザ・ホンダクラシック
期間:02/28〜03/03 場所:PGAナショナルGC(フロリダ州)
ザ・ホンダクラシック 3日目レビュー
初優勝を狙う2人の背後に、L.ウェストウッド、G.オギルビーの影
「ザ・ホンダクラッシック」3日目は、肌寒い強風の中、PGAツアーのルーキー、ルーク・ガースリーとマイケル・トンプソンが首位タイで3日目を終えた。
吹き抜ける強風はコースをひと際長く感じさせ、ウォーターハザードはいつもに増して脅威に映った。そんな中、自身初のツアー最終組で回ったガースリーは1オーバーの「71」をマーク。イリノイ州出身の22歳、ガースリーは終盤8ホールはすべてパーを並べた。一方でトンプソンは18番(パー5)で20フィートのイーグルパットを惜しくも外し、3日目を「70」でホールアウトした。彼らは3日間のトータルを共に8アンダーの「202」として、最終日に優勝の可能性を残したのだ。
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そしてリー・ウェストウッド(イングランド)は14番でチップインバーディを奪取。さらに17番でも20フィートのバーディパットを決めると、最終18番では3番ウッドの2打目を池に入れてしまったものの、このホールでなんとかパーをセーブ。スコア「70」でホールアウトして、トップと2打差で3日目を終えた。
また、ジェフ・オギルビー(オーストラリア)はスタートからの4ホールのうち、3ホールでボギーを叩いてしまったが、その後はスコアをまとめ同じく「70」でホールアウト。オギルビーは18番で7フィートのバーディパットを決め、ウェストウッドと共にトータルスコアを「202」とし、ウェストコースト・スイング(シーズン序盤戦の西海岸での試合)でのスランプから抜け出すチャンスを得た。
オギルビーは昨年、世界ランキング上位50位でフィニッシュできず、マスターズへの出場権を逃していた。先週行われた「WGCアクセンチュア・マッチプレー選手権」の出場すら果たせなかった。しかし今大会で優勝、少なくとも2位となれば、次週の「WGCキャデラック選手権」の出場権が付与されるランキング50位以内に入れる可能性もあるため、明日の最終日は彼にとって大変重要なものとなる。
さらにリッキー・ファウラー、チャールズ・ハウエルIII、キーガン・ブラッドリー、そしてジャスティン・ローズ(イングランド)を含む11人の選手たちが、4打差にひしめく展開で、明日の最終日を迎える。しかし、その中にタイガー・ウッズ(米国)の姿はない。
ウッズはこの3日目、ロースコアを狙い、何とか上位争いの仲間入りをしようと試みた。そして実際、フロント9を「32」で回り、狙い通りの展開となった。しかし後半は一度もバーディを奪うことができず、17番(パー3)ではラフに打ち込んだボールがロストボールとなり、結局このホールをダブルボギーとしてしまった。
ウッズはこの日「70」。今日のコンディションを考えると、ウッズは決して悪いスコアではないが、彼が求めていた結果には及ばなかった。ウッズはトップと8打差で最終日を迎えることになった。ウッズは昨年、3日目を終えた時点でトップと9打差の位置から、最終日を「62」で回り、優勝したロリー・マキロイ(北アイルランド)に2打差まで迫ったが…。