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パワーランキング:AT&Tナショナル

過去7年間で5度目の開催となるAT&Tナショナルは、メリーランド州内のコングレッショナルCCで開幕を迎える。2010年からの2年間は、2011年の全米オープン開催のため、全米ゴルフ協会の判断で近郊のフィラデルフィア州で開催されていた。去年、再びこのコースに戻ってきた今大会は、2009年までの過去3大会よりも格段に難しいコースへと姿を変えていた。

19世紀後半から20世紀前半にかけて、150ものゴルフコースの設計に携わったとされるドゥブルー・エメットによってデザインされたコングレッショナルCCは、数ある東海岸沿いのコースの中でも実用的でかつ万能なコースとして名高い。時代の変化を反映しながら、長い時間をかけて姿を変え続けてきた伝統あるこのコースに、この大会が戻ってきた2012年、多くの関係者はUSGA(全米ゴルフ協会)が、直前に終わったはずのメジャー大会を再びここで開催するつもりかと思ったほどだ。
去年のコングレッショナルCCの平均スコアは「73.046」で、パーよりも「2.046」高い値を示している。2012年に行われたメジャー大会以外の大会では、この平均は最も高かった。特徴的なのはコース内にパー5ホールが6つもあり、前半は「36」、後半は「35」の合計パー「71」に設定されている。コース全長は7,569ヤードで、これは今季の全トーナメント中、2番目に長いコースとなっている(最長コースはトーレパインズ南コースの7,698ヤードだ)。

距離だけでなく、2012年は最も難度の高かったコングレッショナル。去年の結果を全米オープンと比較してみても、このコースがどれほど難コースかが分かるだろう。フェアウェイキープ率は56.94%で、これはツアー全体の中でも14番目の低さだ。それに影響を受けてパーオン率は58.90%と、同じく全体で9番目に低い値となった。

それらが最も影響を及ぼすのはスクランブル率で、48.98%と3番目に低い数値を示している。さらに10フィート以内のパット難易度も85.35%と、ツアー全体で4番目に低い数値となっている。パー3ホールの平均スコアも「3.14」で7位タイと難しい。同じくパー4とパー5の平均スコアもそれぞれ「4.17」「4.87」と数字が示す通り、難度の高いコースとなっている。

残念ながら去年優勝したタイガー・ウッズは、左肘痛により出場を見合わせる事が決まっている。出場辞退選手の空き枠を埋めるため、大会運営側は12選手の追加登録を終え、今年は132選手によって開幕する予定だ。スケジュール変更により登録選手を拡大した7大会のうち、今シーズン行われる最後の大会となる。

去年の大会3日目は、悪天候のために観客のコースへの出入りを禁じる規制がかかった。そして今年の大会も、4日間を通じて天候が安定することはなさそうだ。空模様が変わり始める時は風にも注意が必要だ。気温は30度近くまで上がり、暑い日が続きそだ。

1. ジェイソン・デイ
今週もコングレッショナルへ向けて準備万全だ。去年は全米オープンで2位に入り、直後のAT&Tナショナルでは8位タイ、大会のグリーンヒットでも2位と活躍した。2週間前にメリオンで行われた全米オープンでも2位タイにつけた。

2. ブラント・スネデカー
全米オープンを17位タイで終えた後、休養に充てた。今季はトップ10フィニッシュが6度ある。ツアーではフェアウェイキープ率で16位タイ、パーオン率で17位、パットのスコア貢献率は22位、アジャステッドスコアは11位、そしてパー4の平均スコアでは1位タイの成績を残している。過去のAT&Tナショナルでは2007年と2009年にトップ10入りを果たしている。

3. ハンター・メイハン
本人が望む安定したプレーには至っていないものの、優勝の可能性を秘めた選手。メリオンでは4位タイ、今シーズンは11度のトップ25入りを果たしている。コングレッショナルでは過去に8位タイ(2007)、12位タイ(2008)、単独2位(2009)、8位タイ(2012)と結果を残している。去年は2日目を終えた時点でトップに立っていた。

4. アダム・スコット(オーストラリア)
今年のマスターズ王者はその後、出場した3戦すべてで予選を通過し、2度のトップ20入りを果たしている。去年の大会は3位。フェアウェイキープ率とグリーンヒットではトップ15入り、パットのスコア貢献率では7位、アジャステッドスコアリングは4位にランクされている。

5. ビリー・ホーシェル
今季のツアーでトップクラスの成績を残しているホーシェル。全米オープンでの4位タイを筆頭に7度のトップ10入りが目を引く。トータルドライビングは8位、パーオン率は25位、パットのスコア貢献率は17位、アジャステッドスコアリングは10位、パー4の平均スコアは4位タイ。

6. グラハム・デ・レート(カナダ)
先週のトラベラーズ選手権では、キャリア最高の3位入賞を果たした。フェアウェイキープ率は13位タイ、パットのスコア貢献率は1位、カップ接近率とパー4スコアでも2位タイと素晴らしい成績を残している。目下4戦連続でトップ25位入り。今季通算では11度記録している。

7. ビル・ハース
直近の4試合で予選を通過したのは、4位タイで終えたメモリアル選手権のみ。今シーズンは6度のトップ10入り(9度のトップ25入り)の成績が残っている。パーオン率で21位、スクランブル率で23位、アジャステッドスコアリングで48位、パー4スコアは3位だ。

8. ライアン・パーマー
メリオンで予選落ちするまでは7大会連続で予選通過、4度のトップ15位入り、そのうち2度はトップ5位入りを果たしている。去年のAT&Tナショナルは15位だった。今季は飛距離、カップ接近率、スクランブル率、パー4スコアの全てでトップ10にランクインしている。

9. リッキー・ファウラー
コングレッショナル唯一の出場は、全米オープンで予選敗退した直後に出場した2011年大会のみ。今季はメリオンで10位タイ、トラベラーズでは最終日に6アンダーとし、13位タイに食い込んだ。オールアラウンドは25位にランクインしている。

10. ジョン・ハー
去年のコングレッショナルでデビューを飾り、17位タイとまずまずの成績で終えた。フェアウェイキープ率、パーオン率、カップ接近率ですべてトップ10入りを記録した。今季のツアーでは正確性は15位、パーオン率72位タイ。直近5大会では3度のトップ20入りを果たしている。

11. マーティン・レアード(スコットランド)
全米オープン最終日、ベスト3となる2アンダー「68」と躍進し21位タイに食い込んだ。ここ2ヶ月ではバレロテキサスで優勝、ザ・プレーヤーズ選手権では5位タイと健闘が光る。去年のAT&Tナショナルでは11位タイ。トータルドライビングは17位タイ。

12. スコット・スターリングス
先月のツアーでは2度の4位タイに加え、フェデックス セントジュード クラシックでは熱戦の末に2位タイで終わった。今、最も安定感のあるスターリングスは、パットのスコア貢献率ランクを46も上昇させ、52位まで引き上げた。

13. ボー・バン・ペルト
昨年の大会で準優勝。トータルドライビングは1位タイ、グリーンヒットで8位タイ、カップ接近率で6位、パー4スコアは1位。去年は初日に「67」をマークしてトップに立った。今季は16戦で予選通過が13試合、トップ25位が6度ある。

14. ケビン・チャッペル
4週前に開催されたザ・メモリアルトーナメントでは、コツを掴んで2位に入った。2011年にコングレッショナルで行われた全米オープンでは3位タイの実績を誇る。75~125ヤードのショットはひと際精度が高い。

15. パット・ペレス
ザ・メモリアルトーナメント以来の出場となるペレス。そのザ・メモリアルトーナメントでは、グリーンヒットで5位タイの値を記録し、8位タイに食い込んだ。パーオン率で23位、アジャステッドスコアで42位、パー3スコアは2位タイと素晴らしい結果を残している。コングレッショナルでは2007年に3位タイ、2008年に12位タイになった。

情報提供:PGA TOUR

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