PGAツアーの新たな試み ラウンド中の選手にTVインタビュー
2019年 セントリートーナメントofチャンピオンズ
期間:01/03〜01/06 場所:プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)
小平智は飛ばし屋に80yd離されるも「悪いときとは違う」
◇米国男子◇セントリートーナメントofチャンピオンズ 初日(3日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7518yd(パー73)
昨年のツアー優勝者だけが出場する大会が開幕し、日本勢で唯一出場する小平智は1バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「77」で4オーバーの32位タイ。第1ラウンドをプレーした33人の中で最下位となった。12.5m/sの風に翻弄され、「距離感が難しかった」と振り返った。
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海沿いのコースで、序盤からピンフラッグがしなった。コース支配人によれば「上空はより強風。慣れていないと読みにくいはず」。右ドッグレッグの前半5番(パー5)はフェアウェイ中央から111ydの3打目をグリーン手前に落とすミス。練習ラウンドと風向きも異なり、小平は小さく首を傾げた。
「5番もそう、あとは(フェアウェイからの2打目をグリーン手前に落とした)10番も。こういう状況でやることは日本では、あまりない。縦の計算がなかなかあわなかった」。いずれもボギーとし、流れを悪くした。
傾斜を警戒したグリーン上でも、風の影響を受けた。5m以内のバーディチャンスは5回あったが、1バーディに留まり「そこでも(風に)左右されてくる」と計32パットを要した。
一方、昨年から不安を残したショットは好感触で、笑顔を見せた。「ドライバーもアイアンも良い。去年の悪かったときとは、全然違う」。1Wを多用しフェアウェイキープ率は、全体7位の86.76%を記録した。
同組で今季平均飛距離1位(328.2yd)の飛ばし屋、キャメロン・チャンプには第1打で数十yd先にいかれた。チャンプの第1打が下り傾斜を転がった後半17番(561yd)では、傾斜手前に止まった小平とは80yd近く差がついたが、「アメリカに来て自分より飛ぶ選手とばかり回っている。そこで張り合おうっていうことは、もうないですよね」と言い切る。
自身のゴルフに集中し、「悪いショットじゃなくてもボギーになったところはもったいない。ただ久々に気持ち良くはできている」という。予選落ちのない2019年初戦で、「とにかくゼロ(イーブンパー)に戻したい。かみ合えば、って感じ」と2日目以降の巻き返しを見据えた。(ハワイ州カパルア/林洋平)