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池田勇太と稲森佑貴は悔しさとともに日本で賞金王争いへ

◇世界選手権シリーズ◇WGC HSBCチャンピオンズ 最終日(28日)◇シェシャンインターナショナルGC (中国)◇7261yd(パー72)

日本ツアーの賞金ランキング上位者の資格で出場したふたりは、ともに下位でフィニッシュした。池田勇太は最終日に「80」の大たたきで通算12オーバー64位タイ。世界選手権シリーズ(WGC)初出場となった稲森佑貴は「77」で通算18オーバー73位タイだった。

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松山英樹と同じ組でプレーした池田は、出だし10番で右ラフからピンそば2mにつけた。バーディ発進を決めながら、その後はスコアを落とし続ける展開。第1打を左に曲げた13番ではレイアップ後の第3打をグリーン手前のバンカーに入れてボギーを喫した。

打つショット、打つショットがことごとく難解なライにつかまった。「運もそうでしょうし、何ひとつうまくいかなかった。でも、それも自分の実力」。後半8番(パー5)ではショートゲームが振るわずトリプルボギーで後退。国内ツアーですでに今季1勝を挙げながら、10月に入って噛み合わない試合が続く。中国でのきっかけづくりを目論んだが「振り出しに戻ったというか…また迷走ですね」と落ち込んだ。

稲森は2日目の「82」で週末は下位でのラウンドが続いた。右サイドに池があり、グリーンの傾斜がハザードに向かって下る9番ホールの攻略に苦しんだ。初日からダブルボギーとボギーが交互に並び「きょうはティショットが(フェアウェイ)バンカーに突き刺さってしまった。3打目も悪いショットではなかったけれど、ボールが止まらなかった」と、ため息。

「(テレビの)画面じゃ難しさが伝わらないですよね…」という世界屈指の難度を持つコースは今年、強い風の影響もあって選手を例年以上に苦しめた。そうであっても、優勝スコアは14アンダー。20人がアンダーパーをマークした。「ものすごくレベルが高い。今の僕では到底追いつかない」と壁の高さを痛感した。

次週の「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」(PGAゴルフリゾート沖縄)から再び日本ツアーに復帰する。残りは6試合。池田は賞金ランク3位、稲森は2位からトップの今平周吾を追う。WGCの獲得賞金は日本ツアーの場合はランキング加算がないが、「良い経験になりました。今は日本で頑張ろうと思うけれど、“世界”をやっておかないと、その先が見据えづらい」と24歳は言う。「コテンパンにされて、清々しいです」と、国内の試合をスキップした“代償”に後悔は感じさせなかった。(中国・上海/桂川洋一)

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