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久々に笑顔の理由 苦悩の松山英樹は日本ツアー2連戦へ

◇世界選手権シリーズ◇WGC HSBCチャンピオンズ 最終日(28日)◇シェシャンインターナショナルGC (中国)◇7261yd(パー72)

35位タイから出た松山英樹は「72」とスコアを伸ばせず、通算3オーバーのまま30位タイで新シーズンの自身2戦目を終えた。ショット、パットともに本調子には程遠く4バーディ、2ボギー1ダブルボギーの内容以上にぶぜん。2週後に始まる日本ツアー2連戦に向け、不安を口にした。

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早朝に“裏街道”から出た松山は、出だし10番でUTでの第1打を左サイドのバンカーに入れた。うなだれながらティオフし、第2打を左奥のバンカーまで運んだ前半14番(パー5)でバーディを先行した後、続く15番でボギー。ハーフターンまでに2バーディで盛り返したが、後半4番(パー3)で第1打を左サイドの川に入れ、ダブルボギーをたたいた。

夏場の昨季終盤戦ではショットの復調に手応えがあった。「プレーオフ(シリーズ)で良くなったところを続けてやっているけれど、逆にやり過ぎているところがある。(スイングの)バランスが崩れている」と分析。終盤7番、左足下がりのラフからバンカー越えのアプローチをピンそば3mにつける妙技でバーディを決めたが、9番は4日間で3つ目のボギーとして72ホールを終えた。前日に「打ち方が分からなくなった」と困惑したパッティングは「きょうは良いところもあった」というが、「到底納得できるレベルではない」と断じた。

1週のオフを挟み、今年初めて国内ツアーに出場する。11月8日(木)開幕の「三井住友VISA太平洋マスターズ」(静岡・太平洋クラブ 御殿場コース)、翌週の「ダンロップフェニックス」(宮崎・フェニックスカントリークラブ)の2連戦。「やっぱりどの試合も優勝したい。日本に帰るのでその気持ちも強いですけど、今のゴルフじゃ(優勝は)できないと思う。1週間で何ができるか分からないですけど、ショットもパットも立て直せたら少しは可能性が出てくると思うので頑張りたい」と必死に顔を上げる。

悩みのつきない毎日。それでもこの日、松山のラウンド中に時折見せる表情は、最近のそれと少し違った。海外の地で、池田勇太と2年前の「日本オープン」最終日以来の同組プレー。和やかなムードが漂う時間が多々あった。

「(日本オープン当時は)優勝争いでバチバチやっていたのであまり会話はなかったんですけど、きょうは下の方で回っていて、会話は自然と多くなった。お互い、もっと良いプレーをしていれば会話も弾むと思うんですけど、なかなかいいプレーができず会話が途切れ途切れでしたけど(笑)」と松山。「これだけストレスがたまるラウンドを続けていると、笑顔になることも少ない。でも一緒に回れると落ち着けるところもある。そういう意味で良かったなと思います」。ひとりで思い詰めてばかりでは、きっと苦しい。日本の試合では、どんな顔になるだろうか。(中国・上海/桂川洋一)

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