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「崩れる要素は満載」松山英樹は2打目以降に不満

◇世界選手権シリーズ◇WGC HSBCチャンピオンズ 初日(25日)◇シェシャンインターナショナルGC (中国)◇7261yd(パー72)

2大会ぶりの優勝と世界選手権シリーズ(WGC)3勝目がかかる松山英樹は静かなスタートに言葉を濁した。3バーディ、3ボギーの「72」で回りイーブンパーの27位タイ発進。「オーバーパーではなかった?アンダーパーで終われなかったという方が正しい」。セカンドショット以降がまとまらず、好発進を逃した。

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開始2ホール目、松山は11番で6mのパーパットを沈めてピンチを脱しながら、望ましいリズムを作れなかった。第1打を左サイドのバンカーに入れた14番(パー5)で、レイアップ直後の3打目はウェッジショットをミスしてグリーンを大きくショート。「いろいろ考えすぎていた」というミスから、4打目も左奥に外して5オン1パットとすると、続く15番はバンカーからの3打目で乾いた音を響かせてピンを8mオーバーさせ、2連続ボギーを先行させた。

2016年大会で後続に7打差をつける圧勝劇を演じたが、基本的には「うまくいかない」と感じるコース。「今年も(良くないの)かなあ…という感じでした。なんとか3アンダーくらいまで伸ばせたら、風も吹いているので下の方(の順位)ではないと思ったんですけど…」と6回目の出場となった今大会もまずは巻き返しを求められる展開になった。

18番、2番のパー5できっちりとバーディを奪った。3番ではフェアウェイからの第2打をピンそば1mにつけて1アンダーにしたが、「ロング(パー5)で2つ、ショートアイアンでひとつ…パターで獲ったという感じでもない。だから、きょうは『バーディを獲ったな』という感じはしないですね」と内容が気に入らない。最終9番の3パットボギーがいっそう表情を硬くさせた。

2日目以降に向け、1Wショットの精度に期待を見出した。パー3を除く14ホールのうち10回、フェアウェイキープに成功。「ティショットが曲がれば、いつでも崩れるような要素は満載でした。でもフェアウェイに行っていたので、それは救いだなと」。得意のアイアンショットで“松山らしさ”を取り戻せるかが挽回のカギになる。「ティショットはフェアウェイに行っているのでその流れで打てれば。そのスイングのどこかを変えないと真っすぐ飛ばないと思うので考えたい」。大幅な出遅れを免れても、問題点を詮索するばかりだった。(中国・上海/桂川洋一)

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