「負けたのは僕のせい」0勝4敗ウッズは米国完敗に落胆
2018年 ライダーカップ
期間:09/28〜09/30 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
5戦全勝のモリナリが欧州を勝利へ導く
ル・ゴルフナショナルでの「ライダーカップ」で17.5-10.5で米国代表を下した欧州代表。フランチェスコ・モリナリが勝利を決めるポイントをもたらした。
米国代表がカムバックの脅威を感じさせるなか、モリナリは4&2でフィル・ミケルソンを破り、大会を通じて5ポイント目をチームにもたらした。
米国代表は日曜のシングルスで、最初の5試合中3試合で勝利して欧州代表に1ポイント差まで詰め寄った。大会初出場のトービヨーン・オルセンとジョン・ラームがそれぞれジョーダン・スピースとタイガー・ウッズに勝利し、流れを引き寄せた。
その後は経験豊富なモリナリ、イアン・ポールター、セルヒオ・ガルシア、そしてヘンリック・ステンソンが勝利した。最後のマッチはアレックス・ノレンがブライソン・デシャンボーを下し、大差での勝利になった。
モリナリは欧州代表選手として「ライダーカップ」で5戦全勝を完遂した史上初の選手となった。なお、米国代表では1979年大会でラリー・ネルソンが5戦全勝をはたしている。また、ガルシアはこの日リッキー・ファウラーを2&1で下したことで、「ライダーカップ」欧州代表選手による歴代最多獲得ポイントを更新した。
勝利の瞬間の意味を問われたモリナリは「メジャーよりもずっとすごかったし、これ以上のものはない」と述べた。
「他の選手たち、副キャプテンたち、トーマス(ビヨーン)、それに妻たちのことを考えると、感情を抑えるのは難しい。言うまでもなく、向こうは恐らく史上最強チームだったけれど、僕らは良過ぎたね」。
「プロフェッショナルとして、自分のすべきことをするだけだったし、もちろん僕はトミー(フリートウッド)という素晴らしいパートナーに恵まれた。ルーキーと一緒にプレーしていると感じたことは一度もなかったよ」。
「これは僕が出場した中で最高の大会だった。週の初めにも言ったけれど、僕らはこれまでにないくらい打ち解けていたし、個々の選手が本当に素晴らしかった」。
欧州代表は10-6のリードで日曜を迎えたため、シングルス12試合中4.5ポイントを獲得すれば、ここ12回の「ライダーカップ」での9勝目を確定させることができた。
しかし、出だしで攻勢に出たのはジム・フューリック率いる米国代表。ジャスティン・トーマスがロリー・マキロイを1アップで下してこの日最初のポイントを獲得した。
マキロイはマッチの大半をリードする状況で戦ったが、最終ホールでバンカーに捕まったところから池へ落としたことで勝利を取りこぼした。
その後は、イングランドのポール・ケーシーがメジャー3勝のブルックス・ケプカと引き分け、この時点で欧州の10.5-7.5。ウェブ・シンプソンがジャスティン・ローズを3&2で撃破したことで米国代表は2ポイント差にした。
第5試合では、トニー・フィナウが勝利100%だったフリートウッドの連勝を止め、6&4と大勝し、スコアは10.5-9.5となった。
しかし、オルセンがスピースに5&4で勝利して「ライダーカップ」初ポイントを挙げ続くラームも17番のバーディでウッズを2&1で下してチームに流れを引き寄せた。
「今日は本当に勝ちたかった」とオルセン。「昨日はプレーしなかったわけだけど、選手たちは素晴らしいプレーをしたし、僕はとにかく欧州代表にポイントをもたらしたかったんだ」。
「信じられないほど素晴らしい勝負だった。フロントナインでは素晴らしいプレーができた。幾つか本当に良いパットを決めることができたし、ギャラリーの盛り上がりはすごかったね。ものすごく楽しかったよ」。
ポールターが最終ホールでバーディを奪って世界ナンバーワンのダスティン・ジョンソンを2アップで退け、ステンソン、モリナリ、そしてガルシアが全員ドーミーだったことで、この時点で勝負は決した。
その後、ミケルソンは16番のティショットを池に入れたことで「全英オープン」王者のモリナリに握手を求めた。
ステンソンはバッバ・ワトソンを5&4で下し、ガルシアはファウラーに勝って歴史を作った。ティレル・ハットンは3&2でパトリック・リードに敗れはしたものの、ノレンが最終ホールで9メートルのパットを沈めて歓喜に沸くチームメートに迎えられた。