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「最低限をクリア」松山英樹は5年連続最終戦進出に安堵

◇米国男子◇ツアー選手権 事前情報(18日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

およそ1カ月前、8月のメジャー「全米プロ選手権」終了時点でのフェデックスカップポイントランキングは88位。松山英樹は以降4試合で粘りを見せ、プレーオフシリーズ最終戦の出場チケットをもぎ取った。第3戦「BMW選手権」を終えてランキング27位(30位まで)での同大会出場は、本格参戦1年目の2014年の28位に次いで低い成績だが、「最低限の目標」を達成した充実感がある。

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今年もシーズンを締めくくるべくジョージア州アトランタにやってきた松山は「(プレーオフの)3試合で頑張ったおかげで最終戦に残れたのはうれしい」と結果を素直に喜んだ。第3戦の「BMW選手権」までは6週連続出場。「あんなに連戦をしないでもいいくらいの成績を(シーズン終盤までに)出したかったんですけど…」と、冷や汗をかく思いもしたが、今大会の出場で「ひとつの“最低限”をクリアしたなと思います」と息をついた。

久々のオープンウィークとなった前週は、フロリダ州の自宅で多くの時間を休養に充てた。アトランタ入りした翌日の18日(火)にコースで練習を開始。午後からイン9ホールで事前ラウンドを行った。

グリーン周りのバミューダ芝のラフからのチップショットを入念に確認しながら、1W中心のティショットには不満げな表情を何度も浮かべた。それも「コースのセッティングがやっぱり距離も長く、フェアウェイも狭い。そういうところでピンを狙っていかないと、なかなか伸ばせない」とイーストレイクGC攻略のポイントをよく理解しているからこそ。

「(プレーオフ第2戦)デルテクノロジーズ選手権の3日目くらいからショットがうまくいって安心していたんですけど、(前週の)1週間は疲れを取ることを優先していた。きょう久々にやったら、全然ダメでしたね」。ティオフを2日後に控えた自身の状態にガッカリした一方で、「すぐ大きく悪くなるような感じではないんで」と希望を持たせた。

シーズン初勝利を追い続け、結局最終戦までもつれ込んだ。フィールドは精鋭ぞろいとはいえ、単純にいえば各選手の優勝の確率は“30分の1”と他大会に比べて最も高い。松山本人も「そうですね」と、その数字をポジティブに受け入れている。「自分の状態を少しでも上げられれば、デルテクノロジーズ選手権のときのように上位で戦える。しっかり気を抜かずにプレーをしたいと思います」。険しい年間王者戴冠への道も、1勝がない限りは開かれない。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)

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