フィル・ミケルソン、生涯グランドスラムへ 2年ぶりの挑戦
世界ランク50位以内に24年 ミケルソンの記録は続くか
◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 2日目(2日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7266yd(パー71)
地元アリゾナ州立大学出身で、大会3勝(1996、05、13年)を誇るフィル・ミケルソンが、46位から出た2日目に7バーディ、1ボギーの「65」を出して、通算7アンダーの8位へと浮上した。13番からの6ホールで、上がり4連続を含む5バーディを奪う圧巻のフィニッシュだった。
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15番(パー5)は2オンに成功してイーグル逃しのバーディ。周囲をぐるりとギャラリースタンドが囲んだ16番(パー3)では3mを決めて喝采を浴びると、続く17番もバーディ。最終18番で8mのバーディパットをカップに流し込むと、大歓声はクラブハウスの地下にあるメディアセンターまで響き渡った。
「多くの観客がいる後半の方が良いプレーができるのは間違いない。なぜなら、彼らのエネルギーを感じて、より集中することができるから」とミケルソン。同じアリゾナ州立大学出身のジョン・ラーム(スペイン)、そして昨季の新人王ザンダー・シャウフェレらとともに、通算7アンダーで上位に並んだ。
現在、ミケルソンの世界ランクは49位。今大会の結果によってはミケルソンが同50位圏外に落ちる可能性もある。ミケルソンが初めて世界ランク50位以内に入ったのは、日本ツアーの「ダンロップフェニックス」、「カシオワールドオープン」と2連続トップ10に入った直後の93年11月28日のこと。それから現在まで、24年以上も同50位以内を保っている。
「それはクールなことだけど、あまりそれについては考えていない。もう少しやらないといけないことがある」とミケルソン。「調子はいいけど、良いスコアを出せていない。ここはツアーでも大好きな場所だから、かみ合うといい」と開幕前に話していた47歳が、週末も大観衆のボルテージをアップさせる。(アリゾナ州スコッツデール/今岡涼太)