松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
2018年 セントリートーナメントofチャンピオンズ
期間:01/04〜01/07 場所:プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)
松山英樹はアイアンに手ごたえ 終盤の猛スパートで上位浮上
◇米国男子◇セントリートーナメントofチャンピオンズ 最終日(7日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7452yd(パー73)
首位と9打差の12位で出た松山英樹は1イーグル、5バーディの「66」で回り、通算14アンダーの4位タイで2018年の初戦を終えた。首位独走の展開で優勝争いから遠い位置ながら、しっかり伸ばして上位に食い込んだ。
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鉛色の曇がかかると小雨が落ち、晴れ間がさすと気温がグンと上がる。複雑なコンディションのもと、松山は着実にチャンスを作り続けた。2番(パー3)でピン右1.5mにつけてバーディを先行させると、下り傾斜をつたってグリーン手前まで1打目を運んだ6番で2つ目。ボギーなしで後半へ折り返すと、12番では3mをきっちり沈めてバーディを獲った。
終盤はさらに勢いに乗った。15番(パー5)の2打目。残り227ydから4Iでピン右3mにつけると、フックラインをカップ左から沈めて歓声を浴びた。今週初めてのイーグルで弾みをつけ、16番から2連続で約3.5mのバーディパットを決めてみせた。
風が穏やかになったこの日はパーオン率88.89%(16/18)を記録した。スイングに改良を加え、さらなる好感触のショットを目指す段階。「アイアンは思い通りに打てるようになってきた。ただ“思ったより”というだけなので、自分の求めているレベルにまで上げられるようにしたい。しっかり磨いていきたい」とうなずいた。
一方、松山を含めて各選手が手を焼いたグリーン上。芝が剥げた部分があるなど、バミューダ芝のコンディションは例年と大きく異なった。現地メディアからは整備不良を指摘する声も多かったが、コースマネージャーは「年末に想定以上の豪雨が降った影響が、芝にあったかもしれない」と声明を出していた。
松山は、新年幕開けの一戦を「思ったよりもできた1週間でもあるし、うまくできなかったというのもある1週間だった」と総括した。次戦出場予定の「ファーマーズインシュランスオープン」(1月25日~)に向けて、「アゲンストのホールで曲がっているし、ドライバーもまだ(良くない)ですね。良いパットをしても外れることもあったけど、それは仕方ない。ミスパットもあるのでしっかり練習して状態を上げられるようにしたい」と述べた。
前年のツアー優勝者だけが出場できるカパルアの舞台。雨が止んだ直後の7番ティグラウンドに松山の組が向かうと、フェアウェイに鮮やかな虹がかかった。ここハワイには、『虹を見た人は来年もハワイに戻って来られる』という言い伝えがあるという。1年後の再訪を誓い、次の戦いに向けてマウイを発つ。(ハワイ州カパルア/林洋平)