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2017年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:10/26〜10/29 場所:シェシャンインターナショナルGC(中国)

前半「31」から後半「41」 松山英樹は言葉少な

◇世界ゴルフ選手権◇WGC HSBCチャンピオンズ 3日目(28日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7266yd(パー72)

地平線に沈む太陽に照らされた真っ黒なシルエットは、松山英樹の心情を表しているかのようだった。66位から出て前半を「31」で回りながら、後半に「41」と急ブレーキ。通算4オーバーで変わらず、60位と浮上を果たせなかった。

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李昊桐張新軍。2人の中国人選手を引き連れた世界ランク4位の松山は前半、貫禄を十分に見せつけた。10番からスタートすると、次々にショットをピンにからめて序盤5ホールで3バーディ。18番(パー5)では、レイアップした2人を尻目に、池が迫るグリーン右サイドに切られたピンを3Wで果敢に攻めて、手前2mにぴたり。これを沈めてイーグルとして、中国人ギャラリーからも大きな喝采を浴びて折り返した。

だが、後半は一転。1番でカラーから3パットのボギーとすると、2番(パー5)では花道からのアプローチをミスして、チャンスホールで不本意なパー止まり。5番をダブルボギーとすると、8番では1Wのティショットが右のカート道ではねてOBとなり、再びダブルボギーを献上した。

前半より10ストローク多く要した後半を終えた松山のストレスレベルは、推して知るべし。最終ホールでも2mのバーディチャンスを外し、この日投入したスコッティキャメロンのマレット型パターをキャディバッグへと投げつけた。試行錯誤が結果へと結びつかないもどかしさを、振り切ることに懸命だ。

「良いところもあれば、悪いところもある。スコアにはつながらなかったけど、良い方向に向かうようにしたい」と大きく息をはき出した松山。前半のゴルフは明るい兆しか?と問われても、「好きなように書いてください…」と表情はこわばったままだった。(中国・上海/今岡涼太)

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