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イーグル→2バーディの驚異的締め 松山英樹「遅すぎる」

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 最終日(14日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)

ただでは終わらなかった。3オーバー54位で最終ラウンドに臨んだ松山英樹は、10番までに3つスコアを落とした後、猛チャージをかけて「69」をマーク。上がり3ホールでイーグル、バーディ、バーディと4つ伸ばし、通算イーブンパーの22位タイでフィニッシュした。

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「76」と崩れた3日目同様、前半はショットが冴えずスコアを落とした。4月の「マスターズ」以来となるピン型のエースパター投入もなかなか実らない。第1打をグリーン右バンカーにこぼした8番(パー3)から3連続ボギーで後退。11番(パー5)ではアイアンで2オンに成功し、2パットバーディを決めたが「すごいミスショット。手前のバンカーかと思ったら風で乗ってくれた」とイライラは募るばかりだった。

辛抱強くプレーを続け、浮上の兆しを得たのが“悪夢”を見た13番。前日にショットを2回池に入れて「8」をたたいたパー3で、8Iでピン奥4mにつけてバーディを決めた。「良いショットが打てたんで、アイアンに関してはまあまあかなと思う」。上り調子に転じると、派手なフィナーレを演出した。

16番(パー5)で、7Iでの第2打を池が近いグリーン右サイドのピンそば3mにつけて、イーグルを奪取。浮島グリーンが待つ17番(パー3)はPWでピンよりも15ydほど右の池のラインに打ち出し、ドローボールで2.5mのチャンスを作ってバーディを決めた。「16番で同じような状況でセカンドを打ったので全然怖くなかった」。名物ホールでのバーディは4度目の大会出場、16ラウンド目にして初めて。勢いは最後まで衰えず18番も2.5mを沈め、4日間を終えた。

3ホールで4ストローク伸ばす驚異的な上がり。最後の最後に修正が効いたが、「遅いですよね。きっかけを見つけるのが」というのも本音だ。「初日の後半くらいだったら良い争いができるのかもしれないけれど、そのきっかけ(を見つけるの)が遅すぎるので、成績が出ていない」と自身の状態を厳しく評価した。

現段階では、2週後の「ディーン&デルーカ招待」(テキサス州コロニアルCC)への出場を予定。「最後の方のスコアを気にせず、それまで悪かったことを受け止めて練習したい」。鮮やかな締めくくりにも、苦しみを忘れることは決してなかった。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

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