松山英樹の決断と苦悩 代表辞退が問いかける五輪ゴルフの意義
2016年 リオデジャネイロ五輪
期間:08/11〜08/14 場所:オリンピックゴルフコース(ブラジル・リオデジャネイロ)
リオ五輪出場辞退 松山英樹のコメント全文
男子プロゴルフの松山英樹が3日、米オハイオ州で行われた「WGCブリヂストンインビテーショナル」の会場で、8月の「リオデジャネイロ五輪」の日本代表入りを辞退することを表明した。ブラジルなどで広がるジカ熱をはじめとした衛生環境を懸念したことが理由。松山は日本時間の4日、マネジメント事務所を通じて以下のコメントを文書で発表し、自身の決断への理解を求めた。
(以下、発表に記載された松山のコメント全文)
さて、このたび、私、松山英樹はリオデジャネイロ開催のオリンピックにおける、ゴルフ競技出場辞退を決意いたしました。
ゴルフがオリンピック正式種目に採用されたことは大変嬉しく、オリンピックで活躍することにより日本の皆様にゴルフの魅力を伝え、競技発展に大きく寄与できることは重々承知しております。
しかしながら、関係者から情報はいただいてはおりますが、開催地リオデジャネイロにおけるジカ熱および治安に関する不安を十分に払拭出来ませんでした。私は虫刺されに対して極度に強い反応が出る傾向があり、これまで何度も虫刺され部位の化膿による影響で十分な態勢でプレーに臨めない事態に見舞われました。こうした不安を抱えながらでは、世界と戦う上でベストなコンディションで臨めないと考え、苦渋の決断ではございますが、辞退を決意した次第です。
ゴルフがオリンピック正式種目として採用されるに当たり、関係者の皆様の多大なるご尽力には大変感謝しており、また、世界ランキングの日本人選手最上位選手が欠場することでご迷惑をおかけするのは本意でございませんが、何卒事情ご賢察の上、ご理解頂ければ幸いです。
末筆ながら、オリンピックにおけるゴルフ競技が盛況に終わりますこと、また、日本代表選手の皆様のご活躍を心よりお祈り申しあげます。
松山 英樹