松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
松山英樹&ベ・サンムン 日韓コンビでフォアボール大勝
韓国のジャック・ニクラスGCで開催中の「ザ・プレジデンツカップ」3日目。松山英樹はベ・サンムン(韓国)とのコンビで午前のフォアサムでドロー、午後のフォアボールで白星を飾り、1998年大会以来の2勝目を狙う世界選抜に貴重な1.5ポイントをもたらした。
出場機会のなかった前日2日目の鬱憤を晴らすように、松山は2ラウンドともに要所でポイントゲッターの役割を果たした。ペアの2人が1つのボールを交互に打ちあった午前。ビル・ハース&マット・クーチャー組を相手に、終盤17番(パー3)でティショットをグリーン奥に外し1ダウンとする要因を作った松山は、続く18番(パー5)でスーパーショットを披露した。残り227ydの第2打で、グリーン右サイドの狭いエリアに5Iでピタリと止めた。6mのイーグルチャンスを作り出し、引き分けの1ポイントをもぎ取った。
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いずれも日本ツアーの歴代賞金王で米ツアー優勝者。このタッグが他を圧倒する絶妙なコンビネーションを見せたのは、1時間あまりの休憩を経て再び飛び出したフォアボールマッチだ。
ジミー・ウォーカー&クリス・カーク組を相手に、松山は出だしにゲームを支配した。1番から3連続バーディを決めてリードし、1アップで迎えた6番で相手のカークが5mのバーディパットを決めた直後に、4mを入れ返してールを譲らない。すると続く7番(パー5)からは、母国の声援を浴びたべのひとり舞台となる。2人でラインを読み、6m前後のバーディパットを立て続けに決めて3連続アップとした。
4アップでハーフターンしても日韓コンビは手綱を一切緩めなかった。「前半はサンムンの調子があまり良くなかったけれど、7、8、9番というところが大きかった」と、再び勢いづいた松山は10番から2連続バーディを決めてさらに差をひろげた。
「ココはそんなに曲がらない?どうデスか?」。日本語も話せるベとのコンビは終始良好。アップドーミーホールで迎えた12番は両者パーだったが、ウォーカーが負けと勘違いし、グリーン上で松山に手を差し出すシーンも。全員が苦笑いで突入した13番(パー3)で、6&5の大勝で決着した。
米国選抜にわずか1ポイントのビハインドで迎える最終日。全選手が出場するシングルマッチプレーで、松山は今大会で好調のJ.B.ホームズと対戦する。アダム・スコットとペアを組んだ初日のフォアサムで、バッバ・ワトソンと組んだホームズにパットを憎らしいほど決められ、敗れている。
「きょうも途中でうまく行かないところもあったが、あしたは許されなくなってくる。しっかり切り替えてやりたい」。17年ぶりのカップ奪還へ、その頼れる力がもう一度求められている。(韓国・仁川/桂川洋一)