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ベ・サンムンが魅せた 母国で劇的“ウィニングパット”

韓国のジャック・ニクラスGCで開催中の「ザ・プレジデンツカップ」2日目。世界選抜のベ・サンムンが故郷で吠えた。ダニー・リー(ニュージーランド)とのタッグで米国のリッキー・ファウラージミー・ウォーカー組に最終ホールで勝ち越し。今年初旬から兵役問題に揺れた男が、劇的なクラッチパットを決めた。

3番までに2ダウンと苦しい前半戦。流れを一気に引き寄せたのも、ベのスーパーショットだった。1ダウンで迎えた10番。手前から打ち上げのアプローチは2ydほど転がってカップに消え、中盤にオールスクエアに持ち込んだ。

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以降はリーとともにパットを決めきれず、ファウラーたちをかわしきれなかったが、最高の見せ場が18番(パー5)にあった。2打目でグリーン奥のラフまで運び、アプローチ後に残したバーディパットは3.5m。この日出番のなかった松山英樹を含むチームメイト、母国のギャラリーを背にして見事にねじ込み、割れんばかりの歓声に雄叫びを埋め込んだ。

「本当に大きいパットになった。きょうは何度も外していたから、最後はさすがにちょっとナーバスになった」。同コースでは過去2度、韓国ツアーで優勝経験があったが、そのシーンにも勝るとも劣らない緊張感に打ち勝った。

2011年の日本ツアー賞金王は昨年10月に米ツアー2勝目をマーク。兵役のため、飛躍を続ける姿は今大会でいったん見納めとなる。米国永住権を取得し、国外旅行期間の延長を申し立てたが兵務庁に認められず、訴えを起こした行政裁判でも敗訴。2年間、軍に入隊することを決めた。今大会はキャプテン推薦で初出場。前週には警察の調査に応じ、当時の心境や行動について説明するなど、身の回りの喧騒は単なるホームの期待だけではない。

「初めてのプレジデンツカップで本当にうれしい。残りのマッチも楽しみ」。あす午前、フォアサムでは松山英樹との日韓コンビでビル・ハースマット・クーチャー組を撃破する。(韓国・仁川/桂川洋一)

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