石川遼が描く2019年の構想 フラッグ販売などファンサービス継続へ
2015年 ジョンディアクラシック
期間:07/09〜07/12 場所:TPCディアラン(イリノイ州)
「ここで負けたくない」疲労困憊で最下位フィニッシュの石川遼
スコアが動いたのは1バーディ2ボギーの3ホールだが、スコアカードには載らない部分での苦闘に石川遼は疲労を漂わせた。イリノイ州のTPCディアランで行われた「ジョンディアクラシック」は決勝進出者最下位となる72位タイ。「現実から目を背けることは好きではない。しっかり見つめて向き合いながらやっていきたい」と語り、シーズン終盤の苦境になんとかファイティングポーズを作った。
この日は、朝もやが漂う7時15分のスタート。2番(パー5)でバーディを先行させたものの、その後はショットの距離感に苦しみ、3m前後のバーディチャンスについたホールも決めきれない。そんな1日を、最終組がスタートする1時間以上前に終え、「優勝争いをしている選手と、この順位の選手の日曜日は全く雰囲気が違う。集中力を保つことが難しかった」と振り返った。
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前日、スタート直前に1時間、前半プレー中に1時間50分と、豪雨による2度の中断を強いられて長い1日を送ったこともあり、体と気持ちをプレーにかみ合わせることが難しかった。「ドライバーからアイアンまで、飛距離が出ていなかった。自分では一生懸命振っていたが、ボールに力が伝わっていなかった」という。
最下位でフェデックスポイントの積み上げはならず、出場権を持つ今季試合数は残り5となった。「体力や筋肉的な疲労はない」と話す一方で、「終盤になって、特に今の自分はかなり精神力を使う位置にいる。精神力は消耗しているし、蓄積もされてくる」という現状だ。「ここで負けたくない気持ちはある」と語った意地が支えになる。
一方では「今シーズンで自分のプロゴルファー人生が終わるわけではない」と覚悟を固め、焦燥感も払拭しながら戦う正念場。「技術的に課題もあるが、それよりも自分を信じ切れていないこと」と、全英オープンの裏開催となる次週の「バーバゾル選手権」へのキーポイントを掲げ、気持ちを切り替えた。