石川遼 中断中に体調不良「脱水症状っぽい」
2014年 CIMBクラシック
期間:10/30〜11/02 場所:クアラルンプールG&CC(マレーシア)
石川遼が実感する「1年の成長」 帰国後5連戦へ
マレーシアのクアラルンプールG&CCで行われた「CIMBクラシック」最終日。3アンダー29位タイから出た石川遼は4バーディ、1ボギーの「69」で回り、米国男子ツアーの新シーズン出場3戦目を通算6アンダーの26位タイで終えた。
体調不良を訴えたラウンドから一夜明けたこの日は、午前8時前と早いスタート時間にも恵まれ「きょうはだいぶ楽でした。涼しかったですし」と時折笑顔も。病み上りとあってか、ショットの合間にも入念にストレッチを繰り返すなど、万全の状態とはいかない中、5番までに2つのパー5(3番、5番)で確実にバーディを拾った。
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「眼の前の一打に集中してできた。トップも離れていたので、スコアを気にせずできた」。前日同様、ティが前に出て358ydに設定された打ち下ろしの後半14番では、1Wでグリーン右手前のバンカーまで運び、2打目で下り傾斜を伝わせ、1mにピタリとつけバーディ。本調子でのプレーが日々できず「上にいる選手は安定したショットが打てて、パットが入るかどうかでやっている。そこの話にまず乗れなかった」と悔やんだが、アンダーパーフィニッシュには安堵した。
次の米ツアー出場は年明けとなり、同大会は今年のひとつの節目。2014-15年シーズンは開幕4戦で3試合に出場し、19位、28位、26位の成績。優勝争いこそできなかったが、予選落ちがなく、地道にフェデックスカップポイントを稼いだことには手応えがある。
「この3試合“乗りに乗っているゴルフ”は正直言って、1回もできなかったが、集中力が途切れたラウンドはなかった。例え『トゥデイ・3オーバー』となっても、そこから巻き返せた。そういうところが違う、1年前と比べて成長できたところ」。
次週「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」から年内は国内ツアーに専念、最終戦「日本シリーズJTカップ」まで5試合連続で出場する。「ゴルフをやる場所が変わるだけ。ルールも、取り組むことも変わらない。『日本でやるから勝つ』とか、目標云々を変えるのではなく、目の前の狙いに打つだけ。真摯に向き合って一打をやっていきたい」
東南アジアの熱気にあおられ、モチベーションを高く保って帰国する。(マレーシア・クアラルンプール/桂川洋一)