微調整済みの3本ウェッジが活躍 バッバ・ワトソンの優勝セッティング
今季ゼロ勝のファウラーが3打差に浮上「すばらしい年に」
「マスターズ」5位、「全米オープン」2位、「全英オープン」2位、「全米プロ」3位。リッキー・ファウラーの2014年メジャーでの活躍は、シーズンのトピックスの一つとなるものだった。その他にもトップ10入りが5回。ただ一つ、成し遂げられていない優勝のチャンスが、シーズン最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」で巡ってきた。
イーストレイクGCでの3日目のファウラーは3アンダーの9位から5バーディ、2ボギーの「67」(パー70)とスコアを3つ伸ばし、通算6アンダーとして4位に浮上。「日曜日に可能性を持って臨めるのは楽しい。明日のバックナインで勝負できれば」。首位のロリー・マキロイ(北アイルランド)、ビリー・ホーシェルの2人に3打差に迫ってムービングデーを終えてみせた。
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前週までのプレーオフ3戦でも2度のトップ10入りを果たすなど、高いレベルで調子をキープ。ここ最近はコーチのブッチ・ハーモン氏と、パー3攻略の重要性を確認してきたという。
「勝っている選手は、一週間を通してパー3でのパフォーマンスが高い。パー5はコースによっては少なくなるし、今週も2つだけ。パー3でいいスコアを出せれば、一気に他の選手を抜きされる。だから今週は特に気をつけているんだ」。この日5つのバーディのうち、3つをパー3で奪った。最終18番(パー3)のパーも4mのバーディチャンスを惜しくも逃したものだった。
ポイントランク9位で今週を迎えており、通算2勝目&今季初勝利となれば、フェデックスカップ年間王者のタイトルと、ボーナスの10ミリオンドル(約10億円)獲得のチャンスもある。「僕には今年、目標がいくつかあって、優勝はその一つだった。他にはマスターズ、メジャーに向けて良い準備を整えること。もう一つはこのツアー選手権に出ること、あとはライダーカップの代表に選ばれること。4つの目標のうち、3つは達成できた。4つとも実現できたら、本当にすばらしい年になる」と、視線に力を込めた。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)
<ファウラーの年間王者&10ミリオンドル獲得条件>
優勝してかつ、以下の条件がすべて満たされた場合
・クリス・カークが3人以上の3位タイ以下
・ビリー・ホーシェルが3位以下
・バッバ・ワトソンが2位タイ以下
・ロリー・マキロイが2位以下