ホーシェルが抜け出す 松山英樹は3アンダー15位
2014年 BMW選手権
期間:09/04〜09/07 場所:チェリーヒルズCC(コロラド州)
ミケルソンが棄権 キャリアで初めて最終戦出場逃す ブラッドリーも敗退へ
2014/09/07 10:26
フィル・ミケルソンが6日(土)、米国男子ツアーのフェデックスカッププレーオフ第3戦「BMW選手権」の第3ラウンド開始前に棄権した。次週の最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」に進出するフェデックスカップポイント上位30位入りを逃し、自身の2013-14年シーズンを終えた。
ポイントランク56位で今大会を迎えていたミケルソンは、次戦出場のためには4位以上の成績が必要とされていた。しかし結果は、初日「70」、2日目「76」(パー70)と崩れ、2日目を終えて通算6オーバーの63位タイ。36ホールを残して首位セルヒオ・ガルシア(スペイン)との差は14ストロークに拡がっていた。
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4日間、予選落ちがない大会だが「次に進める可能性が少なくなった中、最も大事なことはライダーカップに向けて準備をすること」とコメント。25日(木)に始まる2年に1度のビッグイベント、欧米選抜の対抗戦(スコットランド・グレンイーグルスホテル)に向け、状態を整えることを優先した。
2007年に始まったプレーオフシリーズで、ミケルソンが最終戦に進出できなかったのは初めて。キャリアでワーストのポイントランキングも2011年の15位だったが、それも大きく更新することとなった。
今週の会場、コロラド州のチェリーヒルズCCでプレーオフシリーズが開催されたのは初めて。ミケルソンにとっては1990年に「全米アマチュア選手権」を制した場所として注目されていたが、週末のギャラリーはビッグレフティの姿を見ることはなかった。
また、首位とは11打差でスタートするはずだったキーガン・ブラッドリーもこの日の朝、ツアーに棄権を申し入れた。初日のラウンドにおけるルール違反の可能性が浮上したことが理由。
18番ホールでの第3打がフェアウェイに埋まり、それを無罰で拾い上げ、ドロップして処理したが、同ホールをダブルボギーとしたスコアを提出後、観戦していたギャラリーから「ボールが一度バウンドしてから止まるのを見た。打球の勢いで芝に埋まったわけではないのでは?」と指摘があったという(ゴルフ規則25-2:地面にくい込んでいる球/スルーザグリーンの、芝草を短く刈ってある区域で、球がその勢いで自ら地面に作った穴にくい込んでいるときは、その球は罰なしに拾い上げてふき、ホールに近づかず、しかも球のあった箇所にできるだけ近い所にドロップすることができる)。
競技委員に相談しても確認できず、プレーオフの出場権争いにも関わると判断し「僕が棄権することで、このBMW選手権、そして来週のツアー選手権のフィールドを守ることができる」と、結局自らコースを去ることを決めた。ミケルソンと同じく、ライダーカップを控えるブラッドリーは、今大会をランキング28位で迎えていたが、後退は必至で次週の参戦の可能性は極めて低くなった。(コロラド州デンバー/桂川洋一)