石川遼 プレーオフ第3戦出場へ前進「悪い結果ではない」
2014年 ザ・バークレイズ
期間:08/21〜08/24 場所:リッジウッドCC(ニュージャージー州)
松山英樹 ショット力健在もグリーン上で復調せず
2014/08/25 09:18
閉ざされた蓋をこじ開けられない。ニュージャージー州のリッジウッドCCで開催された米国男子ツアー「ザ・バークレイズ」。松山英樹は最終日もパッティングがふるわず、2バーディ、1ボギーの「70」(パー71)で通算4アンダー、30位タイで4日間の戦いを終えた。
前半5番までに2バーディを決めた上々の序盤を経ても、グリーン上での不振が足かせになった。この日決めたパットのうち、最も長かったのは11番での2.5メートルのパーパット。それについても「風のおかげで入っただけなので、うれしくないです」と憮然とした。
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13番(パー5)で6メートルから3パットボギー。終盤3ホールで続いた怒濤のバーティチャンスも、ことごとく逸した。16番で2メートル、17番(パー5)では1メートル強。最終18番の5メートル弱の距離も、松山なら淡々と決めてきたはずだった。だがボールはカップへと消えない。巨大スタンドから浴びせられるため息も、最後は静かに受け入れた。
フェデックスカップポイントランキングは前週から2ランクダウンの24位に後退し、プレーオフ第2戦「ドイツバンク選手権」を迎える。同大会は金曜日(29日)に開幕する4日間大会。「(間隔が)一日長い分、しっかり休んで体調を壊さないようにやっていきたい」と気丈に話した。
4日間のパット数は120(初日から29-30-30-31)を叩いた。「グリーンが変わっても、自分は変わらない。自分自身がグリーンに合わせられるようにしないと、どこに行っても勝てないと思う」。ただ、この状態でも予選を通過し、中位でフィニッシュできるショット力は健在だ。フェアウェイキープ率80.36%は今大会で全体3位、パーオン率73.61%は5位。グリーンを狙うショットがピンに近づく距離の平均データは2位だった。課題は明確。爆発の予感は、まだ消えない。(ニュージャージー州パラマス/桂川洋一)