マキロイが1打差4位発進!松山、石川、ウッズは好スタートならず
2014年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/07〜08/10 場所:バルハラGC(ケンタッキー州)
ミスショット連発 ウッズは大きく出遅れ109位
今シーズン最後のメジャー大会となる「全米プロゴルフ選手権」初日。比較的穏やかなコンディションの中、タイガー・ウッズは精細を欠き、バーディはわずか1つ、4つのボギーが響き3オーバー「74」。109位と大きく出遅れた。
10番からプレーを始めたタイガーは、最初の9ホールでティショットが安定していたものの、アイアンショットの切れ味が乏しく、11番(パー3)でボギー先行。グリーン右ラフからのアプローチが7メートルまでしか寄らず、パーパットを外した。14番(パー3)ではティショットを大きく左に曲げ、2つめのボギー。ティグラウンドにクラブを叩きつけて苛立ちをあらわにするシーンもあった。
<< 下に続く >>
唯一のバーディである16番は、グリーン左手前からの3打目を沈めてのチップインだった。 この時ばかりは同伴競技者のフィル・ミケルソンと苦笑いで会話していたが、後半は笑顔が消えてしまう。1オーバーでターンしてからはティショットを大きく曲げることが3回あり、ピンチの連続。1番ではドライバーショットを左に、2番は3番ウッドで左に曲げ連続ボギー。7番(パー5)はティショットを大きく右にプッシュアウトさせ、幸運にもボールはOBではなく、動かせない障害物扱いエリアの救済を受けて3オンに成功したが、2メートルのバーディパットを決められず、流れを掴めなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―今日の振り返り
「良い内容ではなかった。ミスショットが多かった。グリーン上ではカップまで届かないパットが多かった。狙ったラインには乗っていたが、速いという先入観があったのか、上手く対応できなかった。イーブンパー、またはアンダーパーまで挽回するチャンスは途中あった」
―スイングの感触は?
「練習場ではいい感じだったが、コースで同じことができなかった」
―背中の状態は?
「少しほぐれていない感じがある。それ以上の問題はない。手術した場所は大丈夫」
―コース設定について
「ピン位置は非常に厳しかったと感じた。両サイドの端で、スペースのない方に外してしまうとバンカーからのリカバリーセーブはほとんど不可能になるという場所があった」
―明日以降は?
「明日を終えた時点…悪天候が予想されるので、第2ラウンドを終えるのが土曜日になってしまうかもしれないが、(36ホール時点で)アンダーパーには戻したい」
.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4日前の「WGCブリヂストンインビテーショナル」最終日に背中の痛みを訴えて9ホール目に棄権をしていたタイガー・ウッズ。前日お昼に会場入りして9ホールのみをプレーして、残りの9ホールは歩いてコースをチェックするだけで、この初日はラインの読み、スピード感、タッチが合わずバーディチャンスを逃がしてしまった。
朝の練習ではいい感じでウォームアップができていたタイガーだったが、試合が始まると
アイアンショットの切れ味が乏しかった。ダウンスイングでシャフトがインサイドポジション側に詰まり、クラブヘッドは必要以上にインサイド トゥ アウトサイドの軌道になっていた。そのため、ターフが飛行線よりも右に飛んでいた。
ドライバーや3番ウッドになると、わずかに切り返しのタイミングが早くなり、時には左肩が上がる悪い癖が発生。出球のコントロールがなく、左、右と両方のミスを招いた。
2日目は最初の3ホールを落とさずにクリアすることがカギになるであろう。特に大事なのは軽く左に曲がる1番と2番のティショット。初日のミスを上手く修正できれば、60台のスコアを出し、週末上位を望める位置に上がることができるであろう。(解説:アンディー和田)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★ラウンド データ
・バーディ:1ホール
・パー:13ホール
・ボギー:4ホール
・パー3:2オーバー
・パー4:1オーバー
・パー5:イーブンパー
・フェアウエーキープ率: 71.4% (14ホール中 8ホール)
・パーオン率: 77.8% (18ホール中 14ホール)
・合計パット数 30パット