世界を転戦する塚田好宣。その攻略法は直感的だ。

今年で3度目の「全英オープン」出場となる塚田好宣は、今年3月にタイで行われた予選会を勝ち抜いて、早々にロイヤルリバプール行きの切符を手に入れた。その時から、イギリスに向けた準備が始まったという。

アイアンは「（硬い地面で）跳ねないで、スピンがちょっと入るものにしよう」と、PINGのS55にチェンジ。3Wはロフト13度のPINGラプチャーを使用している。この日の練習ラウンドでは、3Wでティを高めに挿し、風に乗せた高弾道のドローボールを打っていた。

＜＜　下に続く　＞＞

コース入りする前には、ここホイレイクで行われた06年大会のDVDや写真を見てイメージを植え付けた。「（コースが）伸びているって知らなかったので、よくあんなスコア（優勝したタイガー・ウッズは通算18アンダー）が出たなと思った」と笑ったが、自身の目標は「ずっとゴルフをしていたい」とあくまで謙虚だ。

リンクスは「（世界中でも）一番好きな方」と塚田にとってはゴルフの楽しさを感じられる場所。「良いショットをしても変なところに行っちゃったり、その逆だったり。予測ができないところが面白い。ゲームをやっているような感覚です」と、また笑みがこぼれた。

グリーン周りの対策をたずねると、すばり「その場で考える」。状況に応じて何をひらめくか。これまでやったことのないショットに挑戦するのも、またゴルフの醍醐味だ。

8月にはノルウェー、フィンランド、スイスと欧州下部ツアーにも参戦予定。塚田の終わりなきゴルフの旅は続いていく。（英国ホイレイク／今岡涼太）