300ヤード&4ヤード 石川遼が求める「質」の練習
2014年 トラベラーズ選手権
期間:06/19〜06/22 場所:TPCリバーハイランズ(コネチカット州)
“池ポチャ”2発でパーセーブ!石川遼「なかなかないw」
2014/06/20 08:42
2週間のオフを過ごして石川遼が、「トラベラーズ選手権」の初日に、2バーディ、2ボギーのイーブンパーでホールアウト。周囲が大きくスコアを伸ばしたために、順位は76位タイと予選カットラインを下回る位置で2日目を迎えることになった。
雨模様となった前半、10番から出た石川は無難なスタートをきった。しかし、インで唯一のパー5、13番ではこの日初めて握ったドライバーでのティショットが、右サイドの池に捕まった。「打った感触は悪くなくて、右に真っ直ぐ抜けてしまった感じですね。キャリーで池に入っていたら、もっと手前から3打目を打つことになったので、岸で跳ねて入ったのは少しラッキーでした」。
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ドロップ後の3打目はグリーンまで残り220ヤード。3オンを狙った打球はグリーン左手前に待ち構えた池へと吸い込まれてしまった。1ホールで2度目の池ポチャ。ところが、ボールを確認すると、池を表す赤杭の中ではあるが、ボールは芝生に少し埋まった状態で石川は打てると判断。残り20ヤードの4打目をピン50センチにぴたりと寄せてパーセーブに成功した。
「3打目は6番ウッドだったのですが、6番で届く距離で良かった。ま、その3打目はフェアウェイをクロスして池に入ってしまいましたけど(笑)。あのホールは左がすぐ線路で、OBになっていて、右は池なのでティショットが難しいホールだと思います。2度目の池に入れてボールが少し沈んでいるのを見たときはボギーを覚悟していました」。
石川は2009年の「日本オープン」でティショットを池に入れて3オン1パットのバーディを奪ったことがあるが、それに匹敵するような会心のパーセーブだった。「池に2回入れてパーというのはなかなかないですよね(笑)」。ボギーを覚悟した上でのパーセーブだったせいもあって、石川は他人事のように客観的に状況を説明した。
76位という位置にも焦りはない。「ドライバーショットが良くなってきたので、あとはアイアンがもう少しピンに寄ってくれれば、バーディは4つ以上獲れたと思います。パッティングもラインが読めているので、明日チャンスにつけられれば、結構入ってくれそうな予感がします」。ビッグスコアへの期待を自分自身に抱いて2日目へ向かった。(コネチカット州ハートフォード/本橋英治)