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石川遼、22位発進「良いショットを続けたい」

海外メジャーの今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」が8日(木)、ニューヨーク州のオークヒルCCで開幕。石川遼が3バーディ、2ボギー「69」で回り、1アンダーの22位タイと上々の滑り出しを見せた。

最終ホールで見せたパーセーブが、大きな手応えを感じさせた。アンダーパーで迎えた18番、ティショットを右サイドの深いラフに打ち込んだ石川は、フェアウェイへのレイアップを強いられた。第3打は打ち上げを入れて91ヤード。ここで選択したクラブが、今週急きょバッグに入れたロフト角55度のウェッジだった。

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「59度だと、スピンがかかりすぎる。ピン奥5ヤードから戻すのも手だったけれど、かなりコントロールして打った」。ボギーのピンチで放った一打は、真上からピンを突き刺し、カップ30センチにピタリ。スタンドから響く大歓声を浴びながらホールアウトした。

午後スタートだった初日は、序盤から好調なショットでゲームを作りながら、パットでチャンスを逃す展開となった。前日予告していたクロスハンドグリップでのパッティングは、3パットボギーとした1番ホールで「順手の方が、ストロークがしっくりきた」と、すぐに止めた。

すると中盤に差し掛かったあたりで徐々にタッチをつかみ、10番で2つ目のバーディを奪ってイーブンパーに。そして16番も、前述の55度のウェッジで1.5メートルにつけてチャンスメーク。直後に雷雲接近による1時間の中断を強いられたが、これを冷静に沈めてバーディとし「(中断中)同じラインを練習してはいた。1時間かけて良かった」と笑った。

上位陣はバーディ合戦の様相で、首位から4打差。シード権確保に向け、崖っぷちの戦いで、まずは及第点のスタートだ。「メジャーの初日に、練習ラウンドの通りのプレーができたのはすごく大きい。ショットはいい感じなので、それを続けられれば。パーオンを続けていくこと、そのためにフェアウェイキープを続けていくこと。今日はこれでクリアにして、明日の目標を立ててやりたい」。2日目は早朝トップスタート。調整時間は短いが、「良いコースコンディションの中で回れる」と前向きに捉えて上位進出を狙う。(ニューヨーク州ロチェスター/桂川洋一)

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