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今日のタイガー/1番ホールのティショットでなんとロスト!?2オーバーの暫定19位タイで初日終了

全英オープン初日。タイガーは第15組・午前9時9分にスタートした。同伴競技者はスペインのS・ガルシアとイングランドのL・ドナルド。朝から雨と風が吹く難コンディション、気温は15度から18度、風の方角は練習ラウンドとは異なる南西の風が吹いていた。

1番ホールのティショットでいきなり右のラフに打ち込んだ。ボールは規定内の時間に見つからずロストボール。スコアは7のトリプルボギースタートとなった。その後、4番と10番でバーディをとるが、12番、13番、14番で3連続ボギー。上がりの15番、16番の連続バーディで盛り返したがトータル2オーバーの暫定19位タイでホールアウトした。

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フェアウェイを捕らえたのは21.4%(14ホール中3回)。13番まですべてのティショットのミスは右にはずしていた。パーオン率は55.6%(10回)、パーオンのホールの平均パット数は1.7、合計パット数は29回という内容だった。

今日のタイガーは悪い癖が出ていた。下半身の動きに比べてクラブヘッドの戻りが遅く、右へのミスが多かった。そんな状態の中、興味深かったのは右にOBが広がる14番ホール。しかも風は左から右への横風。右へのミスを恐れたためか、このホールでは明らかに意識的にスウィングを変えていた。腕の動きを早めたのと同時に体重移動も早めに左へ。ボールは左へと飛んだ。次の15番ホールは右から左への横風。右から左への風だと右には行きにくいので構えたときから少し余裕が感じられた。ボールは左のセミラフだったが、このホールで今日のベストスウィングを見せた。

16番のパー3などでは、リンクスを攻略するには最適と言われるノックダウンショットを披露していた。しかしこのショットは、多用しすぎるとフルショットのバランスが崩れてくる。フェースのローテーション(フォローだけでなくダウンスウィングでも)を抑えることになるからだ。2001年のシーズン、ドライバーやスプーンでもこのノックダウンショットを多用していたが、最近あまり使わなくなったのはこの理由だと思われる。

2日目のティータイムは午後の2時5分。初日と同じ南西の風が吹くと予想されている。練習ラウンドと異なる風が吹き戸惑いを見せた選手が多かったが、タイガーは明日以降、どのようにアジャストしてくるだろうか?

「73」はグッドスコアではないが、バッドスコアでもない。クラレットジャグ(ジ・オープン制覇)を奪回するには残りの3日間のうち最低でも2回はグレートスコアーが必要となる。

テキスト/アンディー和田
1968年11月 東京出身、アリゾナ大学卒業(チームメイトには ジム・フューリッククリスチャン・ペーニャロバート・ガメス)、1991年プロ転向、アジアツアー、カナダツアー、南米ツアー などを経験、1998年シンガポール キャリアー オープン優勝。 青木功中嶋常幸、大町昭義、芹澤信夫、加瀬秀樹横尾要海老原清治など ツアーキャディーの経験や 2000年から3年間 ゴルフチャンネルのトーナメント解説で ライダーカップ、ヨーロピアンツアー、女子ツアー、ネイションワイドツアーを担当。

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