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今日のタイガー/最終日もスコアを伸ばせず、3オーバー、20位タイで終了

全米オープン最終日

午後12時30分、お馴染みとなった赤&黒の服装でスタート。気温は 昨日と同じ25度前後、北北東の風が吹いた一日となった。

トップのジム・フューリックとは11打差、24位タイでスタートとしたタイガーは2バーディ、2ボギー、1ダブルボギー、72でホールアウト。通算3オーバー、20位タイで競技を終了した。

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昨日は1回しかドライバーを使わなかったが、最終日は1番、2番とドライバーを使用。攻めのゴルフをみせた。フェアウェイキープ率は64%(9/14)、パーオン率は72%(13/18)、パット数は32という内容。週末2日間のパット数が67回(35,32)という数字だと60台のスコアにはとても繋がらない。

昨日から強く吹きはじめた風と日照で硬くなったグリーン、そして18ホール中エッジから5ヤード以内に切ったピンが17ホールということで今日のオリンピアフィールズCCは4日間で一番難しいセッテイングになった。タイガー・ウッズは1番と6番のパー5でバーディを取ったが、9番ホールでグリーンエッジから4パットのダブルボギー、10番、11番の連続ボギーとしてしまった。バーディチャンスが いくつかあったがスピード感が狂っており、最終日のタイガーチャージは見ることができなかった。

敗因はいくつか考えられる。1番は全米オープンに対する難度の先入観が強かったということ。タイガーはデビュー時にみせていた力で押し倒す勢いのゴルフではなく、慎重に行くゴルフに徹した。直球で押していく若手のピッチャーから変化球や配球を考えるようになったベテランピッチャーという表現が正しいのだろうか・・・。アクセルとブレーキを使い分けてのプレーとなったが、サイドブレーキがかかったまま4日間を終えたようなタイガーだった。

もしタイガーが初日に午後スタートで、午前の組のスコアの状況、グリーンの柔らかさを知っていたら、「狙ったピンは2ホールだけ・・」(初日のコメント)ということはなかっただろう。グリーンのタッチが悪かったのは明らかに調整ミス。マスターズを終えてから出場したのがドイツの試合(グリーンの状態は最悪)とメモリアルトーナメントだけ。 ある程度の練習の調整はしていても優勝争いをしている緊張感の中でのパッティングのタッチから離れ過ぎていると、スピード感と曲がり幅のコンビネーションの読みが外れてしまう。スパイクの底で感じるグリーンの硬さ・速さと実際の転がりの違いの対応が遅れてしまった。頭の中で強気のパッティングを行うつもりで、薄めに狙ったパットはほとんどがジャストタッチの転がり。そのスピードだとアマサイドに下ってしまってしまう。一緒の組では回ることがなかったので比べるのは難しいが、優勝したジム・フューリックはジャストタッチの曲がり幅でラインを作っており、タイガーとは読み幅、ラインの作りでかなりの違いがあったはずだ。

タイガーウッズのインタビューだと悔しさはみせなかった。全英オープンまでは4週間の調整期間がある。例年のスケジュールだと 3週間後に行われる ウエスタンオープンのみに参加となると予想される。シーズンで ひとつのメジャーを獲ることができたら 「私にとって 満足する一年」となる と語っていたタイガー。2003年のメジャー戦は全英と全米プロが残っている・・・。

テキスト/アンディー和田
1968年11月 東京出身、アリゾナ大学卒業(チームメイトには ジム・フューリッククリスチャン・ペーニャロバート・ガメス)、1991年プロ転向、アジアツアー、カナダツアー、南米ツアー などを経験、1998年シンガポール キャリアー オープン優勝。 青木功中嶋常幸、大町昭義、芹澤信夫、加瀬秀樹横尾要海老原清治など ツアーキャディーの経験や 2000年から3年間 ゴルフチャンネルのトーナメント解説で ライダーカップ、ヨーロピアンツアー、女子ツアー、ネイションワイドツアーを担当。

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