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今日のタイガー/風が強く吹くと予想される初日の午後のプレーが鍵

全英オープン事前情報

第133回全英オープン選手権は、スコットランド西部にあるロイヤル・トゥルーンGC(パー71、7175ヤード)で行われる。今回の開催は8回目となる。過去このコースが使われたのは1923年、50年、62年、73年、82年、89年、97年。1996年の秋にプロに転向したタイガー・ウッズにとって1997年のロイヤル・トゥルーンGCが、プロとしての初めての全英オープン参加となったが、そのときの記録は72-72-64-74、通算イーブンパーで24位タイという記録で終わっている。ちなみに1997年大会は、ジャスティン・レナードが最終日に65で回り、通算12アンダーで優勝を飾っている。

世界ランキング1位のタイガーは、2002年の全米オープン以来メジャー戦8試合連続で優勝を逃がしている。今シーズンはこれまで、マスターズ22位、全米オープンは17位、WGC世界マッチプレーの優勝のみで、ストロークプレーでの優勝はない。126回連続の予選通過記録を更新中だが、今年は何度も予選カットの危ない状況を乗り越えてきた。

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優勝争いに加わる事ができずに終わってしまった全米オープン後の3週間、タイガーは唯一シカゴで行われた「シアリス・ウエスタンオープン」に参加した(7位タイフィニッシュ)。ウエスタンオープンではいくつかの出来事があった。

(1)まずタイガーウッズはドライバーを替えた。ヘッド体積は410cc、ロフトは7.5度。そしてシャフトは110グラムのグラファロイブルー(プロトタイプ)のXフレックスだという。この週の平均ドライビングディスタンスは 313.9ヤードという記録の残し、全英OPでも使う可能性が高いとしていた。

(2)そして、スティンガーショットと呼ばれるパンチショットを修正した。3番ウッドや2番アイアンでフォロースルーを抑えて低い球を打つボール。日曜日のインタビューではこれまで打ち方を間違えたていたが、また正しい打ち方のヒントを得たと語っていた。これは風が強く吹くロイヤル・トゥルーンGCで大きな武器となるであろう。

(3)全米オープン終了後、タイガーがブッチ・ハーモンに電話をして、いろいろな事を話し合ったという。「向き合って話をしないと誤解ばかりが生じてしまうのでよくない」と語っていたタイガー。細かい内容までは触れなかったが、スウィングに関する鍵を見つけたように声のトーンは明るかった。

会場となるロイヤル・トゥルーンGCで一番難しいホールは11番のパー4。97年大会では、467ヤードで行われて4.65という平均ストロークという記録が残っている。今年の大会のために新しいティが作られ27ヤード距離が伸びたホールは、更に難度が高くなっている。この季節、通常吹くといわれているのが西からの風。この風が吹くと、バックナインの8ホールがアゲンストとなる。このバックナインでタイガーは スティンガーショットを多用して、風の下をくぐるようにして攻めてくるだろう。

公式練習日は12日月曜日からスタートしたが、タイガーはその前週末からトーナメント会場に来て練習を始めている。 ライバルのE.エルスP.ミケルソンは日曜日までスコットランドオープンに参戦。V.シンはUSPGAジョンディアに参戦していた。

初日、2日目はグレッグ・ノーマン(オーストラリア)とリー・ウエストウッド(イングランド)と同じ組でのプレーとなる。初日は現地時間午後1時42分、2日目は午前8時31分 のスタート。風が強く吹くと予想される初日の午後のプレーが鍵となる。初日にアンダーパーを記録すれば、2000年以来4年ぶりのクラレットジャグ奪回の可能性が高くなると私は読む。

解説 / アンディー和田

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