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今日のタイガー/初日は大苦戦。プロ転向後初となるメジャー予選落ちの危機に!

第87回全米プロ選手権初日、タイガー・ウッズは8時25分10番ホールからスタートした。初日の同伴競技者は全米オープン覇者のマイケル・キャンベル(ニュージーランド)とケビン・サザーランド。サザーランドはグレッグ・ノーマン(オーストラリア)が欠場を表明したため、繰り上がり出場となった選手だ。

初日の気温はスタート時26度、タイガーがホールアウトする午後1時には34度まで上がっていた。風は西または北西の方向から比較的穏やかに吹く一日となった。

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タイガーは初日5オーバーの「75」と出遅れた。スタートホールの10番でボギー、その後も14番、比較的易しい18番のパー5でもボギー、インは3オーバーの39でターン。その後4番のパー3でボギー、初日1番難しいホールとなった7番のパー4(505ヤード)ではダブルボギー。唯一のバーディとなった8番ホールでスコアをひとつ戻し、アウトは2オーバーの36ストローク。5オーバーはトップから8打差、113位タイという位置だ。

今年の12月末に30歳になるタイガーにとって20台の最後のメジャー戦は思いもよらぬ大苦戦のスタートとなってしまった。スタートホールの10番で10メートルから3パットボギー。14番は右手前からのバンカーショットがピン上2.5メートルに止まり、これも入らずボギー。一番易しいチャンスホールと思われた18番のパー5でもティショットが左に引っかかり、ボールはハザードに捕まってしまう。ギャラリーに踏まれたようにボールは埋まっていて競技委員に救済を求めるが、認められなかった。このホールは4オン2パットでボギー。その後、4番でボギー、7番でダブルボギーとし通算6オーバーまでスコアを落とした。380ヤードと距離の短い8番でようやく1.5メートルのパットを沈めギャラリーに「お待たせしました」と帽子を取り笑顔を見せた。

「我慢、忍耐力が必要となり、苦しい一日だった」とタイガーは苦笑いでテレビのインタビューに答えた。「スタート時はショットの調子が悪く、その後ショットが少し良くなったがパットが入らなかった」。また、今日はこの後どんな練習をするという質問に対しては「もう練習もせずに今日は体を休めて明日に備えるよ・・・」と開き直りモードでコースを去っていった。

今年5月の「EDSバイロンネルソン選手権」で142試合の予選通過記録を途絶えてしまったタイガーにまたピンチが訪れている。1996年の秋にプロ転向して以来まだメジャー戦では予選落ちはない。2003年のマスターズは2日目の最終ホールでバンカーからセーブしてぎりぎり予選通過となった。昨年の全米プロでも初日は「75」というスコア(昨年はパー72)。2日目69で巻き返しどうにか予選は通過したが、週末は優勝争いに絡まず、最終的に24位タイで競技を終了している。今回はかなり厳しい状況が待っている。特にフロントナインは平均ストロークがパー34に対して36.2と難しい。明日は午後1時30分のスタートとなる。午後スタート組はグリーンの表面に痛みが出るのでたくさんのバーディが取れるとは考えにくい。もし2日目もボギーを3つ以上叩いてしまうことがあれば週末はタイガーがいない大会のなる可能性もある。あまりそのようには考えたくはないのだが、プレー後のタイガーの苦笑いからは少し戦う意欲が薄いような気がして心配してしまった。

★初日のデータ★
フェアウェイキープ率:42.8%(14ホール中6回)
パーオン率:72.2%(18ホール中13回)
パーオン時の平均パット数:1.94
パット数:35パット
バンカーセーブ:0%(1回トライ、セーブならず)

解説/アンディー和田

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