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パインハーストNO.2の生みの親ドナルド・ロスとは?

2005/06/18 09:00

スコットランドが生んだ天才コース設計家、ドナルド・ロス。世界中で413もの名門コースを創り出したロスの最高傑作がこのパインハースト・NO.2だ。1872年スコットランドのドーナーグ生まれ、幼い頃からゴルフが好きだったロスは、最初クラブ作りの仕事に没頭。後にセント・アンドリュースとカーヌースティでグリーンキーパーの勉強を始める。その時の師匠が、オールド・トム・モリスだった。

6年間、ドーナーグでゴルフプロとして働いた後、ほとんど一文無し状態でアメリカに渡ったロスはボストン近郊でジェイムス・ウォーカー・タフツと出会う。事業で巨額の財産を築いたタフツは当時、ノースカロライナ州にリゾートを建築、さらにゴルフ場を作るため、働くゴルフプロを探していた。ドナルド・ロスは、1900年にノースカロライナ州に移り住んだ。

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地元の自然に魅了されたロスは鍼がねの用に硬い茎を持つワイヤーグラスを活かしたコース設計を思いつく。ロスは1910年までフルタイムでコース設計の仕事に従事し、パインハースト・NO.2の青図が完成。ロスは35年間に及ぶ研究を活かし、サンドグリーンではなく、バミューダ芝のグリーンを誕生させた。サンドグリーンでは実現できなかったドーム型、あるいは円盤状と言われるロスのトレードマークとなったグリーンを生み出した。

晩年はパインハースト・NO.2の3番ホール側の自宅で過ごしたロス。1948年にロスが亡くなったことはゴルフ界にとって大きな損失だった。しかしロスの精神はいまでも彼が作り上げた数々のコースに生きている。スコットランド生まれのロスがアメリカのゴルフの発展を支えた立役者だった。

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