世界各国から強豪が集い凌ぎを削る! 世界過酷なオープン競技を制すのは!?
今日のタイガー/最終日の「Father's Day」最愛の父に勝利を贈ることができるか!?
全米オープン事前情報
5月3日に最愛の父親アールさんを亡くしたタイガー・ウッズはマスターズ以来ツアー競技に参加していなかった。ちょうど10週間振りの復帰戦となるのが、第106回「全米オープン選手権」となる。アマチュア時代に2度参加しているタイガーにとって今年の大会は12度目の挑戦となる。カリフォルニア・ぺブルビーチで行われた2000年、ニューヨーク州のパブリックコース、べスページパーク・ブラックを制した2002年と2度チャンピオンに輝いているが、3回目の全米オープン優勝を成し遂げることができるかどうか!?
今大会の開催コースはニューヨーク州にあるウィングドフットGC西コース。唯一タイガーがこのコースでトーナメントを経験しているのは1997年「全米プロ選手権」が開かれた時。優勝したデービス・ラブIIIは、11アンダーという好スコアを記録しているが、タイガーは6オーバーの29位で競技を終えている。9年振りのメジャー開催となったウィングドフットGCは改造されて、全体の距離が277ヤード伸びて合計7264ヤードの設定になっている。
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今シーズンのタイガーは米国PGAツアーで7試合参戦(2勝、1試合は棄権)と中東ドバイで行われた欧州ツアー競技で1試合参戦、1勝を記録している。スイングコーチのハンク・ヘイニー氏とのスイング改造は「マスターズ」前までは、かなりいい仕上がりを見せていたが、今回はどうだろうか?やはりトーナメントの実践から少し時間が空いてしまうとショットとショットの繋がりでパーをセーブしていく、リカバリーでの感覚は少し鈍っていると予想される。
今シーズンのデータをチェックしてみると面白いデータを3つ見つけることができた。ひとつは「フェアウェイを外した所からのパーオン率」が、ツアートップで65.7%となっている。つまりバンカーまたはラフからのしっかりパーオンをしているということ。そして「200ヤード以上の残したショットから放たれたショットでピンまでの距離」は10.87メートルでこれもツアーランクトップとなっている。そして最後はティショットを右ラフに外す率だが、22.1%でツアーランク190人中188位とかなり悪い位置となっている。
ラフに入れてしまうとグリーンを狙うことがとても難しくなるという「全米オープン」の設定でどこまでパーオンをすることができるかどうか?昨年の大会はノースカロライナ州のパインハーストが開催コース。バミューダ芝からフライヤー気味に攻めていくことが許されていたが今年は深くねちっこいライ芝となる。これまでトラブルからのパーオン率が良かったが、全米オープンだけはフェアウェイを外して6割以上のパーオンは期待できない。ドライバーを多用せずにロングアイアンや3番ウッド、または昨年末から使っている5番ウッドでのティショットでフェアウェイに置いてくる作戦になる可能性は高い。どちらにしても数年前の悪い癖だった右へのミスをどこまで克服しているかも注目だろう。