V.シンが単独トップに!タイガーは19位タイ、日本勢では片山晋呉が48位タイ
今日のタイガー/イーグルもあればダボもあり!出入りの激しいゴルフながら19位タイの好スタート!
マスターズ初日
午前10時23分、黒色帽子に青色のストライプシャツを着たタイガー・ウッズがスタートした。初日と2日目は同じ組み合わせでのプレーとなるが、同伴競技者はロバート・アレンビー(オーストラリア)とエドアルド・モリナリ(イタリア)。モリナリは昨年の全米アマチュア選手権覇者である。気温は午前は16~18度だったが、午後には25度まで上昇。風は主に北東から僅かに吹く一日となった。
タイガーは初日、1イーグル、2バーディ、2ボギー、1ダブルボギーのイーブンパーでホールアウト。5アンダーで単独トップを走るビジェイ・シン(フィジー)とは5打差の19位タイにつけた。
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1番ホールのティショットは左に引っ掛けてしまい林の中に入るが、うまく2オンに成功させ2パットのパーでスタート。チャンスホールとなる2番では2オンすることができたが、チャンスを生かせなかった。2.5メートルのバーディチャンスは右から左に曲がるラインだったが、左に外してしまいパー。距離の短い3番は上り8メートルのバーディチャンスを僅かにショートし、このホールもパー。距離が長くなり難度の高いパー3となった4番では3メートルのパーパットを右にはずしボギー。1オーバーのまま7番を終えて、続く打ち上げのロングホールである8番で、2オンに成功させたウッズは13メートルから2パットでうまく収め、今日初のバーディを奪った。
後半は10番で2打目をグリーンオーバーとしてしまう。奥からのアプローチはグリーンをオーバーし、このホールは4オン1パットのボギー。13番ではフェアウェイから2オンを狙うがボールはグリーン左奥に外れてしまう。奥からのアプローチはパターで寄せてくるが強いタッチでカップを一度触れるものの4メートルオーバーしてしまった。この返しを外し13番のチャンスホールはパーとなってしまう。14番の2打目はピンまで168ヤードの打ち上げ。8番アイアンで放たれた球はピン左手前に落ちて、3バウンド目にスピンがかかり右に動きカップイン!このイーグルで1オーバーのスコアから1アンダーになり一気にリーダーボードに「TIGER WOODS」の名前が載る。しかしアンラッキーはすぐ次の15番で訪れる。2打目を刻み3打目勝負を狙ったが、ボールはディボッドの中。ここからリスクを負い果敢に池越えの3オンを狙うがボールはショート。池につかまり、このホールは6オン1パットのダブルボギーで再び1オーバーに後退。最終ホールで左奥のピンに対し右奥から13メートルのバーディパットを沈め、バーディで締めくくった。
初日はイーブンパーの「72」。19位タイの好位置につけた。明日は最終組の1つ前、午後1時30分のスタートとなる 。
風も少なく、ピンの位置も比較的狙い易く設定したホールも多く、スコアを伸ばすチャンスだった。しかしタイガーはパー5でスコアを伸ばせず、うまく流れに乗れない初日となっってしまった。2番と13番は両ホールともパターでイーグルを狙ったが、パーに終わった。
14番の2打目がカップインするイーグルはもちろん良かったが、この日一番のチャンスホールである平均ストロークが4.64となった15番でのダブルボギーは痛い。好スコアの条件が揃った中でも60台のスコアは3人ということでやはりコースは難しい。今後グリーンが硬くなってくれば最終的な優勝ラインは2桁ではなく、5か6アンダーぐらいになると予想する。
明日は午後の組ということで簡単にアンダーパーを出せるような状況にはならないはず。初日ノーボギーで5アンダーのビジェイ・シンがタイガーの前組で回る。タイガーとしては状況を確認しながら回れるので有利だと思う。パー3やパー4ではピンをダイレクトではなく、次のショットのアングルを考えたセーフティショットを使って地味なパーを続けて、パー5で積極的に攻めていくアクセルとブレーキをうまく使うことができれば、明日はリーダーボード1枚目(上位8名)に「TIGER」の名前が挙がってくるだろう。
★タイガー・ウッズ初日データ
フェアウェイキープ率:64.2%(14ホール中9ホールでフェアウェイキープ)
パーオン率:66.6%(18ホール中12ホールでパーオンに成功)
合計パット数:29回
パーオンしたときの平均パット数:1.33
バンカーセーブ率:0%(バンカーに入らず)
平均ドライバー飛距離計測ホール平均:293ヤード
パー5、2オン率:66.7%(3回トライ、2回オン)
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イーグル:1回
バーディ:2回
パー:12回
ボギー:2回
ダブルボギー:1回
パー3:1オーバー
パー4:2アンダー
パー5:1オーバー
0パット:1回
1パット:8回
2パット:7回
3パット:2回
解説/アンディー和田