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羽川豊の全米オープン生レポート/最後まで集中力を保てば、タイガーが勝つと思いますが・・・

最後のバーディパットは凄かった。あの状況で決めてくるんですよ、タイガーは。メジャーを獲るという執念ですね。タイガーの最終ホールで3打目を打つ前は、もう追いつくことは出来ないと思いました。逆にリー・ウェストウッドがバーディを奪って、1アンダーのロコ・メディエイトとのプレーオフになりそうでしたね。

タイガーは大事なこのホールで2つの大きなミスをしました。まずは、ティショットをフェアウェイ左サイドのバンカーに入れたこと。ひざへの負担を避けるように、左サイドを向いて少しプッシュアウト気味に右方向に曲げてコントロールしてきましたが、あの場面で力が入った分、ヘッドでボールを捕まえすぎてバンカー方向に引っ張ってしまいました

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そして、セカンドショットです。バーディを奪うためには、フェアウェイにボールを置いておくのが鉄則なのですが、8番アイアンで打ったバンカーショットは大きく右に曲がってしまいました。普通の選手なら、ここで万事休すというところです。しかし、タイガーはやっぱりタイガーなんですね。あのラフからピタっと止めてくるんですよ。ウェッジのヘッドの使い方が、絶妙なんです。あのラフからだと普通は2バウンド目まで大きく跳ねて、3バウンド目でやっとスピンが効くかどうか。それが、トン、ピタっと2バウンドでバックスピンが効きましたよね。

さて、7年ぶりのプレーオフに突入しますが、ワールドランキングなどで見たら、タイガーの90%に対して、メディエイトは10%くらいの勝率になるかもしれません。しかし、勝負はどうなるかわかりませんし、タイガーのひざの状態にもよりますから、何が起こるかわかりません。

明日のプレーオフも生中継いたします。今夜1時15分からです。生放送なので今日は早く寝て深夜に備えます。見どころとしては、タイガーがどのような気持ちで1番ホールに立てるかですね。本戦の4日間で1番はダブルボギー3回ですから。ひざの状態、そして相手を甘く見ないでしっかりと集中してくるかですね。出足ダボ、ボギーなどを叩くと足元をすくわれる可能性もあります。

羽川 豊 Yutaka Hagawa
セントラルスポーツ所属。栃木県出身。専修大学時代に朝日杯全日本学生選手権4連覇。ツアー通算5勝。1982年「マスターズ」15位タイなど。現在は自身のゴルフサロン「HAGAWA YUTAKA GOLF SALON」でレッスンを行っている。全米オープンには毎年テレビ朝日のレポーターとして現地入りをしてきたが、今回は日本で中継に携わる。タイガー・ウッズや上位選手の詳細情報はテレビでもお楽しみください!

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