日本人初メジャー獲得なるか?片山、6位タイで最終日へ
2009年 マスターズ
期間:04/09〜04/12 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
今日のタイガー/タイガー、出だし躓き首位とは7打差で最終日へ
最終日に向けスコアが大きく動くことが多いため「ムービングデイ」と呼ばれる大会3日目、タイガー・ウッズは午後1時5分にティオフ。3日目の同伴競技者は北アイルランド出身のグレイム・マクドウェル。前夜11時頃に大雨が降ったジョージア州オーガスタ市、土曜日の午後は気温22度前後、この日の風は北西から秒速4メートルと発表された。
7打差の19位タイというポジションから巻き返しを試みたタイガーだったが、スタートホールでいきなりダブルボギーを叩いてしまう。前半はその後3番と9番ホールでバーディを奪いイーブンパー「36」でバックナインに突入。後半は11番で3パットのボギーに対し13番、15番、そして17番でバーディを取って「34」。3日目は2アンダー、通算4アンダーで終了。通算11アンダーで首位のケニー・ペリー、アンヘル・カブレラとは7打差の10位タイというポジションとなる。明日最終日は、同スコアのフィル・ミケルソンとのペアリングで逆転優勝を狙う。
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スタートホールではティショットを左に大きく曲げてしまいトラブル。2打目は低いフックボールで脱出に成功するがグリーン右サイドからのアプローチを全く寄せることができなかった。グリーン上では3パットを喫してしまい痛恨のダブルボギースタートとなってしまう。その後3番でバーディとした後、9番では15メートルの長い上りのバーディパットを沈めてスタート時のスコアに戻す。11番は誰もバーディを奪うことのできなかったホールになっていた。このホールでタイガーは2オンに成功するものの手前からのパットを1.2メートルオーバー。そして返しのパーパットを左に外して今日2回目の3パットでボギー。
この時点でリーダーと10打差がついてしまったタイガーは、13番でリスクの高い勝負に出る。右の第2カットのラフからピンまで250ヤード、この状況で見事2オンを果たして2パットのバーディ。15番のパー5ではティショットを右の林に入れてしまい2オンを狙うことはできなかった。しかし125ヤードからの3打目をピン右4.5メートルに寄せて今日4個目のバーディを奪取。17番ではバンカーをすぐ越えたところに切ってあった難しいピンに対して124ヤードのショットをピン右下3.5メートルの所にうまくストップさせた。左から右に動いていくバーディパットは右に逸れそうな感じだったがギリギリで右カップから底に沈んでいった。
これでタイガーは通算4アンダーとする。過去2日連続でボギーとしている18番は、2打目でグリーンをオーバーし、またしてもピンチに陥ってしまうが、どうにか3オン1パットのパーで収めて3日目のスコアは「70」。どうにか明日に望みをつないだ。
プレー後のインタビューでタイガーは白い歯を見せ笑顔で質問に答えた。
-今週は今ひとつしっくりきていないようなプレーに見えますが?
タイガー
「そうですね、そうかもしれません。今日は苦しい戦いでしたがいいスコアであがれるようにがんばりました。タフな一日でした。今日は正確さを欠いてしまいました。スタートでダブルボギーを叩きつまずいてしまいましたが、そこからスコアを戻しました。まだ(優勝の)可能性が少しでもある位置だと思います」。
-今日のプレーを振り返って明日に向けて練習することはありますか?
タイガー
「今日は63や64というスコアではなかったですからね・・(笑い)いや途中でそれぐらいのスコアでしたね。そこから2ホールぐらいをプレーしないといけませんでした(笑顔)。今日は何故か「しっくり」くる日ではありませんでした。明日はいい日になるといいです」。
-リーダーとの差はどうでしょうか?
タイガー
「この後どれぐらいスコアが動くかによるでしょう。もし現時点から3アンダーほど伸ばしてしまうと難しくなるかもしれません。最低でも明日いいラウンドができれば(優勝争いに)絡むことになると思います」。
険しい表情だった前日とは対照的な顔だったのは、やはり上がり6ホールで3つスコアを伸ばした事と最終ホールもパーセーブを成功させた事が関係しているのだろう。
明日の天気予報は、気温は22度前後とこれまでと変わらないが、風の方向は北東からとなっている。初日、2日目は西南西、今日は北西からの風。明日の北東方向は、後半16番と18番がアゲンスト、他の多くのホールは横風となる難しい風だ。特にグリーンの硬さに変化があると選手は苦労するだろう。
タイガーはメジャー勝利14勝を挙げているが、すべてが3日目のリードを守りきった逃げ切り優勝。逆転でメジャー優勝した経験はない。明日は、これまで数々の名勝負を繰り広げている世界ランク2位のフィル・ミケルソンとのラウンドになる。7打差はかなりの差となるが最終組よりも1時間早いスタートということで通算12アンダーまでスコアを伸ばして終えることができれば十分にチャンスがあるだろう。今週はまだイーグルを奪っていないタイガー。明日はパー5での複数イーグルでパトロンを魅了しコースの奥底からこだまする大声援でリーダーグループにプレッシャーをかけて欲しい。
★ラウンドデータ
・スコア:70(36-34)2アンダー
・バーディ:5ホール
・パー:11ホール
・ボギー:1ホール
・ダブルボギー:1ホール
・フェアウェイキープ率:57.14%(14ホール中8ホール)
・パーオン率:77.78%(18ホール中14ホール)
・合計パット数:31パット(3パット2回)
・ドライバー距離(計測は5番と15番ホール):平均272ヤード
・パー3:通算イーブンパー
・パー4:通算イーブンパー
・パー5:通算2アンダー