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オーガスタ論争に対する世論

2002/11/14 09:00

今週月曜日にオーガスタナショナルのチェアマン、フーティ・ジョンソン氏が「オーガスタナショナルが女性メンバーを受け入れる予定はない」と発表。「オーガスタナショナルはあくまでもプライベートな団体であり、例えばボーイスカウト、ガールスカウト、少年団体、婦人会に女子学生会や男子学生会など、全てのおいてルールがあるが、どれもモラルに反してはいない」と反論したことに対し、女性の権利を訴える団体NCWO(米国女性評議会)のマーサ・バーク博士も戦闘態勢を崩さない意向を見せている。

水曜日、ジョンソン氏はある世論調査を元にさらに反撃に出た。

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ジョンソン氏
「世論調査によると、70%以上ものアメリカ国民が我々の団体を支持し、我々が団体の規定を自由に決めることを認めている。実際、世論調査を見ていくと、男性よりも多くの女性が『この論争が的外れであり、本来女性支援団体が目指している方向性とは違った部分でもめている』としています」

この世論調査とは「オーガスタナショナルGC」から依頼されて首都ワシントンに本部を持つ女性支援組織「ウーマントレンド社」が行ったもの。10月30日から11月4日にかけて800人に行った48項目の質問からなる調査で、参加した人々の性別の割合は女性51%、男性49%。誤差の範囲を3.5-5%としている。

質問のひとつは、「オーガスタはバーク博士の要求を飲まず、自分たちの意志でクラブの方針を決めるべきだ」という問いに、賛成72%(男性72%、女性73%)、反対24%(男性23%、女性23%)、どちらでもない4%(男性4%、女性4%)という結果が出ている。

ケリーアン・コンウェイ(ウーマントレンド社代表)
「正直申し上げて、バーク博士が問題としているオーガスタ論争は女性支援という視点からはある意味どうでも良いことです。他に大切な議題が山ほどあるのに、まるでこのオーガスタに女性メンバーを誕生させることが全米を代表する女性支援団体の最優先課題のように掲げられていることに疑問を感じますね。NCWOは全米の600~700万もの女性を代表している団体だとしていますが、この件では支持されていないことがはっきりしています」

このジョンソン氏からの反撃を受けてバーク博士は、「いずれにせよ、性差別を人種差別よりも軽視していることをあからさまに語ったジョンソン氏の倫理観を疑うとともに、正式な世論調査では全米の70%が性差別を批判していることは明らかです。またウーマントレンドが行った世論調査は子供だまし的な方法で、女性たちの意識を操ろうとしている行為」と批判している。

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