「ミケロブ選手権」優勝インタビュー
米ツアー初優勝を遂げたハウエルのゴルフ史
先週の米ツアー「ミケロブ選手権」で念願の初優勝を飾ったチャールズ・ハウエルIII。ミケロブ社主催ということもあって優勝者はビールの一気飲みを披露するのが慣わしだが、ハウエルは一気に飲み干せなかった。別にアルコールが苦手なわけではないが、幼い頃からゴルフばかりやってきたハウエルは、普通の学生のような飲み会はやってこなかったのだろう。今回、人生で初めて一気飲みに挑戦。しかし飲み干せなかったという。
チャールズ・ハウエルJr.(父親)
「子供の頃に隣の息子たちがおもちゃのクラブで遊んでいてね。一緒に遊んでいるうちにゴルフを覚えていった。よくスポンジのボールで花壇越えのショットを打ったり、自分達でいろんな障害物を作って遊んでいたよ」
リー・ハメット(ハウエルの最初のコーチ)
「チャールズの母親から電話があって『息子にゴルフを教えてほしい』と頼まれたが、私は子供に教えていなかったのでお断りしました。しかしとても夢中になっているからぜひ教えてほしいと説得され、それならと、一度コーチすることに決めたのです。その時チャールズはまだ6歳ですごく小柄な細い子でした。とにかく一度スウィングを見てからアドバイスしようと思い、7番アイアンで打たせたら、素晴らしく美しいスイングで125ヤード、それもドローボールを打ったのです。驚いてひっくり返りそうになりました。もう一度打たせてみても、同じ位置に飛ばしていました」
ハウエルは10歳でジュニア・チャンピオンに輝き、4年連続優勝。12歳の時にはオーガスタで初めてプレーをし、なんと79でラウンドした。20歳の時にはNCAAチャンピオンシップ(全米学生選手権)で、2位に8打差をつけ優勝という史上初の快挙を達成。そしてついに、23歳で初の米ツアー優勝を果たしたのだ。
リー・ハメット
「チャールズを見て、初めてゴルフに天性のスウィングというものがあることを知りました」