「SEIペンシルバニア・クラシック」優勝インタビュー
10年2ヶ月と6日ぶり念願の優勝達成!
246試合ぶりに優勝を飾り、ツアー5勝目を獲得したダン・フォースマン。しかし長い冬がついに終わりを告げたことをまだ実感できないでいる。
ダン・フォースマン
「前の4勝は10年以上も前のことだし、思い出すのにも時間がかかる(笑)。しかしツアー初優勝の時のことは鮮明に覚えているものだ。プロになってツアーで優勝するというのはゴルファーの夢。その後、何度かの成功を収めたけれど、92年のビュイックオープン以来、パタリと優勝から遠のいてしまった。それ以来10年ぶりの優勝だから、嬉しさが大きすぎてまだ実感が湧かない」
またキャリア20年目を迎えたダン・フォースマンは、この20年間でPGAツアーの選手層が極端なほど厚くなり、優勝が高い壁の向こうにある存在になってきたという。
ダン・フォースマン
「普段どおりに良いプレーをしているだけでは絶対に勝てない。すべてが完璧にできて、さらにミラクルに近い出来事を達成できないと優勝は手に入らない。今日、自分が最終ホールでイーグルを決めなければ勝てなかったというのが良い例だ。途中でリーダーボードを見た時、多くの選手が上位でひしめいていた。誰もが真剣勝負で切磋琢磨している状態だ。そこから抜け出して優勝をさらうには、ミラクル、そして運が必要だ」
今季、この試合前までは19試合出場でトップ10入りがたったの2回だけで、シード権を失った場合には今年末に行われるはクオリファイングスクールに出るつもりだった。その証拠に、すでにエントリーフィーは支払っていた。
ダン・フォースマン
「今週の初めにクオリファイングスクール出場の申し込みをしていた。賞金ランクも117位で、何とか125位以内にはいたけど、ここ数週間の出来が悪くて、シーズン終わりには来季のシード権を獲得できないと思っていた。さっき、ツアーオフィシャルから『申し込む必要はなくなった』と申込書とエントリーフィーを返してもらった」