2003年「ジ・インターナショナル」が1週遅れに
米国男子ツアー「ジ・インターナショナル」プレビュー
通常のストロークプレーでのアンダーパーを競う試合と違った計算式で争われるジ・インターナショナル。ポイントが高い方が優勝できるという仕組みに戸惑いつつも、いつもと違う雰囲気を新鮮に感じる選手が多いといわれる。イーグルには5点、バーディには2点、パーは0点、ボギーは-1点、ダブルボギー以上は-3点というポイントになっている。このポイントを競いながら、コロラド州で最も美しいとされるキャッスルパインズで世界ランキング上位10名中の6人を含む強豪たちが戦う。
参戦選手の世界ランキング筆頭は2位のフィル・ミケルソン。この大会で唯一2勝を挙げている選手だ。
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フィル・ミケルソン
「この大会が大好きなんです。とてもユニークなトーナメントだからね。試合形式が違うという事だけでなく、通常の試合よりもフェアウェイが広くて攻めやすい。だから技術力とコース戦略の両方を考えながらプレーできるんだ。戦略どおりのプレーが出来ればハイスコアが出せるようにカップも切られている。闘争心を掻き立てるコースなんだ」
そして大注目は全英オープンを制したばかりのアーニー・エルス。2000年の大会チャンピオンは、ここでの勝ち方を心得ている。
アーニー・エルス
「調子が良い時の僕のプレーは、バーディ先行型。だから4~5個バーディを奪って、さらに1つくらいイーグルを出せれば得点が稼げる。とにかくダブルボギーだけを避ければ、優勝争いには食い込めるよ」
タイガー&ニクラス組と戦ったばかりのガルシアも参戦。ニクラスにも誉められていたが、ワッグルがなくなっている。
セルヒオ・ガルシア
「ものすごく努力して改善したんだ。改善したらとても気分も良くて、良かったと思っている。でも大事なことは見た目を気にしたわけじゃないということ。自分でやってみて結果が良かったら取り入れるけど、不恰好だからとか人に指摘されたから変えるんじゃないんだ」
このキャッスルパインの特長のひとつが、コースの起伏の激しさ。8番グリーンから9番に向かうと、ティグラウンドはかなり急な坂道を登りきった上にある。ほとんどの選手が通常よりも数分多く休み、呼吸を整えてから打ち出すことになる。
デービス・ラブIII
「9番ホール、もしくは18番ホール前に急な坂があり、あれはきつい。鍛えていないと辛いよ。8番以外にもアップダウンが激しいホールがあるから、若手に有利なコースだね。