話題の太グリップ スーパーストローク
米国男子ツアー「キヤノン・グレーターハートフォードオープン」プレビュー
フェアウェイの広い全長6,820ヤード。まるで全米オープンで苦戦を強いられ傷ついた選手たちを温かく迎えてくれているようだ。しかし決して甘く見てはいけない。通常はメジャーの翌週ともなると、多くのビッグネームは不参加となるが、この試合は違う。世界ランキング上位12人中の半分が出場している。
昨年のチャンピオン、フィル・ミケルソンが全米オープンでの雪辱を晴らす連覇に挑戦。ここ7週間中、6試合目のミケルソン。多くの選手がこの時期、試合を詰め込みすぎては疲労につながると連戦を避ける中、ミケルソンはこの連戦が自分のペースアップには必要だと考えている。
フィル・ミケルソン
「自分の場合は、3~4週連続でプレーして調子が整う。1~2週プレーした後、休みを取ると調子が狂う。だから数週間集中して参戦し、その後2週間くらい休んでというパターンを徹底している。この大会は素晴らしいので、ディフェンディング・チャンピオンとして恥ずかしくない戦いをしたいと思う。全米オープンは全選手にとって、とても感情的になりやすい大きな存在。だから翌週まで余韻を引きずる選手もいるはず。でも自分は先週の戦いを反省しつつ、2日間の休暇で充電はできたから、この試合で良い戦いぶりを披露したいと思っている」。
クリス・ディマルコ
「いつもはメジャーの翌週の試合には出ないが、ここのコースが好きで。それにベスページに比べて、ここはパー5でも攻めるゴルフができるから楽しい」。
アーニー・エルス
「全米オープンでぜんぜん優勝争いに食い込めなかったからね。だから反対に落胆もしていない。メジャー優勝を狙って、近づいていた選手の多くはがっくり来ているだろうけど、残念ながら僕はそのレベルにも到達できなかった。だから今週は心機一転、このトーナメントに初参戦してみようと思ったんだ」。
セルヒオ・ガルシア
「タイガーと回った最終日の最終組は良い勉強になったよ。これからもどんどん最終日の最終組に入れるように努力していく。その調子で頑張れば、必ずいつかは僕がメジャーを優勝する時がくると信じているんだ。でもタイガーと回った最終日はとても楽しかったよ」。
先週、ガルシアを追い詰めたベスページのギャラリーに比べれば今週のギャラリーはおとなしい。このハートフォードのファンたちは、熱い声援をおくる温かいファンとして有名だ。
◇大会データ
賞金総額:400万ドル
賞金総額:72万ドル
今季、米国男子ツアー賞金ランキング上位25名中11人が参戦。
1952年の開催以来、連覇を達成できた選手は3名のみ。
この試合で「初優勝」をあげた選手は11名。