感情と、自らのゲームをコントロールするタイガー・ウッズ
第102回「全米オープン」開幕目前!!最新情報
タイガー・ウッズが「今までで最も難しいコースだ」と評価したベスページ。メジャー大会が、平日なら31ドル、週末でも39ドルという安さでプレーできるパブリックコースで開催されるというだけでも話題だが、そのパブリックコースがタイガーをも唸らせるメジャー級コースに生まれ変わったとなると期待度もピークに達する。深いラフ、速いグリーン、そしてなによりも距離の長さが特徴のベスページ。幼い頃、このコースから車で5分の場所で育ったレン・マティースはその生まれ変わりぶりに驚いている。
レン・マティース
「昔はバンカーのど真ん中に大きな石があったり、誰も砂をならさないから、レーキがおいてなかったりしてひどいものだったよ。ラフもあったりなかったり、グリーンキーパーの気分でコースが違ってた。でも細かい点はダメでも、コース全体のレイアウトはとてもよかったんだ」
メジャー大会開催に相応しいコースとして選定された後、マティースの言っていた、細かい点も完璧に修正して生まれ変わり、練習ラウンドに出た一流選手たちを唸らせた。
デビッド・デュバル
「嫌になるくらい厳しいラフで、本当に辛い。パブリックコースでやるから、コースレコードが出るだの、簡単だの言われているみたいだが、僕はこのコースにやられっぱなしだ」
デービス・ラブIII
「今回のコースは簡単だ、という批評を読んだが、その書いた人物は絶対にこのブラックコースを見てない。ベスページの別のコースを見て簡単だと書いたとしか思えない。ここは難しい。メジャー用にラフを深くしているし、距離も長い。パー5がパー4になっていることもある。グリーンもフラットだと言われているが、そんなことはない。オーガスタに比べればフラットかもしれないが、充分きついし、すごく速い」
ニック・ファルド
「グリーンがフラットだが、速さはすごい。氷の上でパッティングしているようだ。ラフもきつく、距離は前代未聞の長さ。パー4が500ヤードもあり、大変だ。もしこのコースでタイガーが通算12アンダー出したら、もうゴルフをやめるよ(笑)」
そのタイガーは午後3時に練習場に姿を現した。30分ほどウォームアップした後、1番ティーに向かったが、月曜日とは思えないほどのギャラリー。まるで最終日のような歓声を浴びながら、タイガーの練習ラウンドはスタートした。
全長7214ヤード。これは全米オープン史上、最も長い距離となった。ロングヒッターのタイガーにこの距離は有利に働くのか?タイガーの年間グランドスラム達成への2歩目がいよいよ踏み出される。
*ザ・ゴルフ・チャンネルでは「全米オープン・ウィーク」として、ニュース番組「ゴルフセントラル」を1時間に拡大し、その日のハイライトや選手インタビューなどを放送する予定。