【WORLD】タイガーは今季2勝を引っさげ全米オープンへ
次は「全米オープン」だ!
「マスターズ」の興奮冷めやらず、しかしすでにプロたちにのターゲットは「全米オープン」に絞られている。今年の「全米オープン」が開催されるコースは「マスターズ」の「オーガスタ・ナショナル」と180度異なる。ニューヨーク州ロングアイランドの「ベスページ」は、開催準備が始まる5月27日まで平日なら31ドル、休日でも39ドルで誰でもプレーできるパブリック・コース。今年102回目となる「全米オープン」史上、初のパブリック・コースでの開催となる。
デビッド・フェイ会長(全米ゴルフ協会)「ベスページは本当に素晴らしいコースです。メジャー大会を開催するに相応しいと判断して選びました。パブリック・コースでの開催というプロパガンダのために選んだわけではありません。全米オープンほどの大会となると、コース選びに妥協は許されませんから。」
<< 下に続く >>
以前から人気のコースだった「ベスページ」。今では順番待ちのために車中一泊をするお客さんでにぎわっている様子がニュースなどでも取り上げられているほど。
レティーフ・グーセン「ここはパブリックですから誰でもプレーできるという素晴らしさがあります。でも車中一泊を覚悟しないとダメですけどね。ニューヨーク州にとっても活気を取り戻すために素晴らしい貢献をしていると思います。プロたちはみんなここでの試合を楽しみにしています。僕はディフェンディング・チャンピオンとして1番ティーに立つことが信じられないほどうれしいです。」
全米ゴルフ協会とニューヨーク州立公園委員会は「ゴルフの将来はパブリック・コースにある」と考えているとし、「ベスページで開催する意義のひとつは、開催後にメジャー級のコースを一般のお客さんに楽しんでいただける点。もっとメジャーを身近に体験してもらえる」と語っていた。
メジャーに備えて8つのホールを改修。フェアウェイは26から28ヤードと狭く、ラフは4インチと深い。さらにグリーンはステンプメーターで最低12と早い。
◇大会データ
5つの18ホールを持つ「ベスページ」は世界最大のパブリック・コース。
同年に「マスターズ」と「全米オープン」を征した選手は4名だけ
クレイグ・ウッド=1941年
ベン・ホーガン=1951年&1953年
アーノルド・パーマー=1960年
ジャック・ニクラス=1972年